昨夜のテレビ番組でいろいろな職業の年収についての番組をみていた。実際の歯科医師の平均的な年収はどうかネットで調べてみた。
以下の記事は『
年収ラボ』のホームページからの抜粋である
歯科医師の平均年収は549万円平均年収:549万円
平均月収:42.2万円
収入幅:約400万円〜2,000万円
取得期間:6〜10年
コスト:350〜5,000万円
受験資格:歯科系大学歯学部卒
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
(2006年)データの統計元と算出方法
歯科医師平均年収 過去2年間の推移
歯科医師の供給過剰問題 試験難易度の引き上げ
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると06年の歯科医師の平均年収は549万円でした。
現在、歯科医師業界は歯科医師数の大幅な増加が問題になっています。2007年現在日本の歯科医師数は10万人を超え、全国の歯科医院の数も6万7,000を超えています。
さらに、年間2,700〜3,000人の歯学部卒業生が輩出され、新たな歯科医師が次々と誕生しています。
供給が多くなるほどその稀少性は低くなりますので、当然、収入も下がります。
こうした現象を踏まえ、国としては2004年から歯科医師国家試験の難易度の引き上げを行い、歯科医師の過剰を抑える方向で動いています。
歯科医師の収入の目安 40代で1,200〜1,500万円
一般に平均的な歯科医師収入の目安として、40代で1,200〜1,500万円くらいと言われています。
ただし、この数字は医師数がまだ少ない頃の数字ですので、医師数が急増している昨今では異なる状況になるでしょう。
経営能力が最重要。頭一つ抜け出すチャンス
さて、上記で40代で1,200〜1,500万円と書きましたが、これは開業し、経営が順調に行って何年かした時の収入です。実は、ここまでたどり着くのが一苦労です。
通常の開業医(医者)は当初、病院の研修医となり、勤務経験を積み、独立開業の道を歩みますが、大病院が少ない歯科業界では、その後の就職先がないため、いきなり開業の道を選ばざるを得ません。
開業するということは、当然、ビジネスですので経営能力がなければうまくゆきません。一昔前の医師数が少なかった頃は、こうした能力がなくても十分にやっていけましたが、医師数が極端に増えた今は状況が異なります。
相対的な歯科医師収入が減少している理由は、経営能力のない新米医師が、次々に都心へ開業している点にあると思われます。
しかしながら、医師数が極端に増えたことは、ピンチでもありチャンスでもあります。
なぜならば、多くの医院が経営に関して素人です。ですから、少しでも経営に強ければ、頭一つ抜け出すことができるのです。実際にそうした歯科医院は多く存在し、上記厚生労働省の統計に比べ、高い水準にあります。
特に、今の時代は口コミの波及性が高い時代です。高い経営能力を発揮し、他の医院以上のサービスを行えば評判は必ず広がります。
これからは、歯科医(医者も同様)=サービスという発想でなければうまくいかない時代でしょう。
既得権益にしがみつくのではなく、患者にいかに良いサービスを提供するか。こうした精神が医師の世界にも必要な時代にきていると思います。
※上記歯科医師年収の推移は厚生労働省のデータを元に作成したものです。年収が大幅に下落しているように見えますが、統計上の調査母体数が他の資格、職業に比べ大幅に少ないなど統計的な要因もあります。当サイトのコンテンツは他の資格、職業との整合性を確保するため、上記統計を用いております。あくまで参考程度にご覧頂きますようお願い申し上げます。(詳しい算出方法に関しましてはデータの統計元と算出方法をご覧ください。)