食品偽造や餃子問題、すり替え偽装など食に関してもいろいろな問題が浮かび上がってきた。歯科でも似たようなことがあるのは事実である。材質の問題、衛生上の問題、保険点数の問題などで、どの業界にもあるように表面的には問題がないように思えるが実は多くの問題を抱えている。食の問題と同じようなことが起きないようにわれわれ医療人も改善をしていかなければいけないと思う。
星野歯科で今年の1月から導入した使い捨てスリッパの反響について約5か月が経過して賛否両論である。導入してしばらくして10人ぐらいの大体同年代の女性の方から『使い捨てスリッパはもったいない。エコの精神に反する』という多くの意見もあり、その反面
『歯科医院はきれいであるのが当然であるからとてもいいことだ』といった意見もあった。私の考えでは病院床のゴミの散布の低減と多くの患者様が同じスリッパを履くことは不潔であるという考えとサービス向上の面から導入をしてみた。
もったいないという言葉は日本にしかない言葉だそうだ。再利用できるものは再利用して行こうという精神は日本の文化でもある。
使い捨てのスリッパを燃やせば当然のごとくCO2が排出されて地球温暖化につながることも事実である。なにかよいリサイクル方法があればいいのだが今のところ思いつかない。
船場吉兆の刺身やてんぷらを再度食事として出すことはどうだろうか?これももったいないという精神からだろうか?これは経営のためとしかいいようがないだろう。世界ではまたまだ食を満足に食べることができない人々がいるわけでそういう方にうまく加工して安全な形で提供できれば、とてもいいことをしたことになる。