7月1日は私にとっては記念日である。開業した日が平成7年7月1日だからだ。その当時で28歳だった私もいまでは+13歳で41歳ということになる。診療台2台で現在の2階フロアのみのスタッフ合計3人といった弱小メンバーからのスタートである。
現在では3フロア診療台7台スタッフ11名という構成になっている。治療の方針や考え方はその当時と基本的には変わっていないと思うがその当時妥協していた治療内容に対して現在はほとんど妥協しない内容に変更したぐらいであろうか。保険制度という枠から解放されたということだろう。解放されるまでに13年間かかったということだ。
13年間の間にいろいろな材料や治療法が新旧入れ替わり歯科は大変進歩したように思う。
しかし、ほとんど変わっていない部分もある。それが保険制度である。いろいろな材料が変わったとしてもその材料はすべて自費対応の材料だけである。すなわち、歯科は進歩していても実際に患者様に保険治療の範囲で提供することは残念ながらできない状況である。これはすべて日本国の制度に問題があり、世界の歯科レベルから取り残されている状況を作っている。よい治療をするには自費治療しかない状況である。
日本の国力が低下していることもあるかもしれない。医療費を捻出する財源が国にはないということ。なんとかならないか?
持論ではあるが保険制度は一度壊して再編成するべきだろう。そうしなければますます治療の質の低下が進行することは目に見えている。材料費の高騰は歯科でもおこっているからだ。 |