景気が低迷しても医療においては妥協できない点がある。患者さまの要望はよくわかっているつもりである。自分が医療を受ける立場になったならば、安くて高品質なものを選びたいと思う。しかし、実際には安くて高品質というものは存在しない。高品質なものにはある程度のコストがかかるのが同然である。。
景気が悪くなっても材質は落としたくないと思う。前歯に関しては積極的に
ジルコニア修復を勧めていく。奥歯に対しては
セレックもしくは
ジルコニアを勧めていく。今一番いいと思うものを患者様に勧めるのが
星野歯科の方針である。
ある歯科では材質を落として治療費を安くする医院が出てきている。薄利多売ということだだろう。薄利多売をするならば保険治療でいいじゃないかと思う。これならやらない方がいいと思う。利益追求のためにしていることだから。
私のクリニックでは収入自体は他のクリニックに比較すれば多いと思うが残る利益は実はそれほど多くない。自費治療はそれだけ無駄に材料費がかかるからだ。保険治療の方が材料費は格段に安いが質は悪い。
例えば、価格破壊という言葉があるがそれが起こるのはほんのわずかな時期である。マクドナルドも数年前までは低価格路線であった。65円のハンバーガーがあった。しかし、結局は長続きぜず質を上げてある程度の価格に落ち着いている。
今の歯科は方向性がおかしくなっている。安くするクリニックはいくらでも安くすればいいと思うがそのあとのフォローはどうなるのか心配である。
安くしてたくさん治療してあとで問題が起こってフォローできなくなって迷惑するのは周りの他の歯科医院である。
それと自分の口の中にそのような治療法でいいと思って治療しているかが疑問である。私は常に自分の口の中に治療してもいい方法を患者様に提示している。