明日から遊び0の強行日程でリヒテンシュタインおよびスイスの6日の
セレックおよびセラミック修復研修の旅に出かける。毎日朝8時から夜の6時まで講義と研修、施設見学である。もしかしたら今までの海外研修で最もハードではなかろうか。ふつうは半日ぐらいは観光が入るのだがそれも予定に入ってない。
世界的な流れでは歯の詰めものは金属を全く含まないオールセラミック修復および
ジルコニア修復(
CAD/CAM)、プレス系オールセラミックによる修復に置き換わり金属修復物はなくなろうという勢いである。
国内は鎖国状態であり保険制度があるうちはなかなかこの正当な流れについていけないでいる。昨年ぐらいからやっと
ジルコニア修復をクリニックに取り入れる歯科医院が増加してきた。しかし、そのパーセンテージはわずかである。今だにメタルボンドと呼ばれるセラミック修復が国内では盛んにおこなわれているのが現状である。
私が自分のクリニックで行っている修復は歯科先進国スイスやドイツでは当たり前の治療スタイルである。先進国スイスやドイツと同じような治療をして一方、多くの日本人歯科医師や歯科
技工所ではいまだに古いスタイルを守って治療をしている。あるとき突然古いスタイルは崩壊するのが目に見えている。今まで慣れ親しんだ治療法を切り捨てる勇気が必要である。世界の流れについていけない勇気のない歯科医師や
技工所は突然なくなるかもしれない。そして患者さまも何かのきっかけに意識が急に変わり治療の質や材質に関心をもつようになるだろう。そのきっかけは保険制度の崩壊と同時にやってくると予想する。
保険制度が崩壊すればすべてが自費治療となるわけで患者様は治療の内容や質、材料を吟味するようになる。保険からなぜ離れられないかはとても安い治療費であることそれ以外は何もない。
保険制度がなくなれば質の医療だけが残る。質の悪い医療はなくなり健全化する。
そして患者様の
予防の意識も一気に上がるだろう。なるべく歯科へ通院しなくていいようにするには一生懸命に歯を磨いて歯を奇麗に保って常に
虫歯や歯周病の
予防に治療費を費やすようになるだろう。
予防に力を入れることは最終的には治療費を安くすることにつながり健康でいられることにつながる。
結局は今の国の制度に問題があると思う。日本は先進国中、最悪の
虫歯罹患率となっている。発展途上国レベルである。
食・・・産地偽装・うなぎ・肉・船場吉兆・餃子・農薬混入
医療・・・産婦人科不足・少子高齢化・介護・不足
年金・・・後期高齢者医療制度・年金もらえない・減少
ガソリン・・・暫定税率・高騰・飛行機↓バス↑・バイオエタノール・小麦高騰
自然・・・地球温暖化・CO2・オゾン層破壊・排ガス規制・猛暑
国はいろいろと問題を抱えており、そろそろわれわれ日本人もお任せ主義返上で国を変える努力をしていかないと思う。私のできることは今のところ歯科分野しかない。このブログを読んでいただいている方だけでも意識を変えていただければいいと思う。