お盆休みと夏休みとこれだけの暑さと急な大雨が重なるとキャンセルが多く、治療を希望される方もぐっと減る。この時期が終わり8月後半になると毎年のように急激に忙しくなる。人間の行動は気象と大きく関連しているので暑さが続くと行動が鈍くなりこの状態が続くだろう。
インプラントオペ1件。今回で2回目の
インプラントオペ経験の患者様である。いつものようにCTで得たデータをプリントアウトして骨の状態を確認してからの植立である。部位は左上6番であるが
フラップレス法+ソケットリフト法の併用で20分ほどでオペを終える。特に目新しいことは何もない。
最近は
インプラントの植立の方法とか
インプラントの種類をどうするといったことは完全に自分の中ではクリアーになっているので
インプラントの上部につける被せものの材質をどのようなものにすれば一番長持ちするかが課題になっている。過去14年ほどの中で一番多い
インプラントの
トラブルは被せものの材質が悪く
トラブルをおこすか、
インプラントと被せものの接着剤が弱くてはずれるということである。
最も多いのがセラミック修復物のチッピングである。セラミックの表面の劣化ではげ落ちる現象である。その次に多いのが弱いセメントが溶けだして被せものが取れる現象である。セラミックのチッピングが存在しなければ強い接着材で装着してしまえば
トラブルはあまりないはずである。
今後は
ジルコニアやその他の強度のある材質で
インプラントの頭の部分を加工していけばこのような
トラブルはかなり減るだろう。
また、逆の考え方としてチッピングすることである一定以上の強い咬合力が直接
インプラント体に伝わる前に上部のセラミックが壊れて分散してくれるから本体には過度な力がかからず守られているとも言えるかもしれない。
このように今までのセラミック修復物よりも強度がありながらある一定の力以上かかると壊れてくれるぐらいに強度の修復物ですぐに作り直すことのできる修復物が理想的といえるだろう。