ここ2年間の
星野歯科駒沢クリニック内の
インプラント実績データが開示されていなかったので詳しい内訳を更新しました。平成19年度および平成20年度の
インプラントメーカー別グラフ、
インプラントの種類別グラフ、増骨の
症例数内訳を掲載しました。
詳しくは→
こちら
平成20年度は開業12年間の中で最も
トラブルが少ない年となっています。
CT導入丸3年ということもあり格段に成功率や術後の
トラブルは減少していています。
ストローマンと
アンキロスインプラントだけの植立が続いていますがこのスタンスは当分続くでしょう。骨の太さや高さにが十分あるケースでは
ストローマンを選択し、前歯や骨の薄いケースでは
アンキロス(これからは
ザイブ)を選択するスタンスです。
ホームページでは8種類の
インプラントを使い分けるとしてますが、あくまでもよい
インプラントが見つからなかった過去5年前のことです。国内で販売せれている
インプラントであれば器具を取り寄せて治療の継続は十分可能です。
長期的なデータがそろう
ストローマンと
アンキロス、審美性の
アンキロス、簡便な
ストローマンこの2社の
インプラントでほぼ95%以上がカバーできます。治癒期間もチタン単体のものでは最速です。HAコーティング(ジマー、スプライン、
AQB)などのものは1カ月という速さで骨と結合を起こすが一度感染するとコーティングにそって骨の吸収が早いという失敗例が見受けられるので使用しません。また、歯科先進国の欧州ではこのタイプのものはほとんど使用されていません。このようにHA
インプラントに依存するのは日本の先生だけで世界標準ではありません。現在はチタン単体の表面加工されたものでもHAコーティングされたものと同じ1か月間で骨結合を起こすもの(SLActive)が出てきたのでリスクのあるHAは不要であるということになります。国内では厚生省の許認可の関係上SLActiveはもう3年ほど前に世界で販売されていてもまだ国内では販売されていません。日本は鎖国している。
また、ブローネマルク信者の先生が
インプラント業界の1/3を占めますが、このメーカーもここ2〜3年はデータが短期のものしかなく現在の表面構造は1〜2世代古いタイユナイト構造で骨との結合が遅く弱いので使用しません。新しい商品を次から次へと世の中に送り出すことはいいことかもしれませんが、データの少ない商品や
インプラントを売ることはやめてほしいものです。フィンランド政府の公式サイトでは最も高い失敗率としてこのメーカーのリプレイス
インプラントを挙げています。また1ピースのノーベルダイレクトもあまりに成功率が悪く訴訟になって販売中止になった国があるにもかかわらず国内でいまだに使用しているドクターがいるのは考えものです。
ブローネマルク
インプラントはもっとも古い40年のデータの揃った
インプラントということで宣伝されていますが、それは昔の話です。いまは全くデータの提示をしないメーカーとなりました。会社の体質が変わってしまったということです。とても残念なことです
。『インプラントの船場吉兆』ということです。
国内のメーカーで最近よく目にする
AQBも安くて簡単ということ早く骨と結合する1ピースタイプということですが、もともと健康食品の会社が立ち上げた
インプラントメーカーであり、長期データは提示できないメーカーです。昔のサファイア
インプラントの二の舞にならなければいいと思いますが・・・・・
それと最後に歯科医師の方に言いたいのは
インプラントメーカーに騙されないようにもっと勉強して選択の目を磨いて、よいものを患者に提供できるようにしてほしいということです。いまの
インプラント業界は何かおかしいということは全員が感じているはずです。
薄利多売の体質=質の低下→いずれ患者が不幸→結局は
インプラント評判が地に落ちて自分たちの首を絞めることになる→歯科の負のスパイラルに落ち込む→廃業者続出
こうならないように頑張りましょう。