2008年 08月 18日 ( 月 ) 患者さんとの話

責任ある治療をおこなうこと

ここ最近の星野歯科のインプラント治療の傾向としてはほとんどがリピーターであり、全くの初診の患者様の方が少ない。私のクリニックの患者様にはインプラントの正しい知識を与えて常に教育をしているからである。それと痛みと腫れの少ない手術と安全性を重視した治療計画によるものと思う。インターネット経由のインプラント希望の方はあまりに多くの情報を得ているため何軒も歯科医院を周り結局はどの歯科医院でも満足できす、インプラント治療に踏み出せないでいる傾向にある。インプラントの正しい情報は間違った情報の中に埋もれてしまっているために患者さんは迷っているように思う。それだけインプラント治療の信頼が低下してインプラント治療をする歯科医院があまりにも多くなったからだろう。このような状況にしたのも我々歯科医師と歯科業者の無秩序なインプラント啓蒙活動を行ってきたからである。 実際に本日私が他の歯科医院へ紹介することになった患者様は大変歯科で苦労をされた方で、私も何とかしてあげたいという気持ちで２年ほどいろいろな相談を受け治療を試みながら他の歯科医院で行われた失敗症例をフォローしてきた。固定式インプラントからマグネット式インプラント義歯への変更の症例であり、私よりも千葉の柏で開業されている田中譲二先生の方がよいということから紹介をすることになった。カルテと何度も往復したメールの量と資料はまとめるだけでも３０分以上かかった。 昨日のブログにも書いたが治療のあとのフォローができなければ本来は手をつけるべきではないと思う。すなわち結局は患者様が一番不幸になるからだ。 私のできないことはしっかりとできないということを患者様にお伝えしてできるものだけに手をつけるようにしている。 この患者様とは全く逆の良い結果を出しているのは本日で２度目のインプラントオペを行う患者様である。 インプラント治療を２回以上される方は当然のように初回の結果がよかったからである。この方も数年前に右下に数本のインプラント治療を私が行った患者様であり今回は検診時に左上７番の欠損部にインプラントがあったほうが咬み合わせのバランスがよくなることから治療をご希望された。 CT画像から無切開無剥離法にてわずか７〜８分ほどで１本のインプラントを埋め込んだ。