現在の日本の歯科医療の環境は非常に悪化している。経済的にも質に関しても世界的には先進国の中で最低である。日本の景気は低迷していて当分景気は浮上しないと思われる。そして、歯科では最も使用される貴金属は数年前の3倍ほどになっている。また、保険制度の中で診療をおこなう歯科医師の年収は年々低下している。2年に一度の改正でどんどん治療の評価は低下しているからだ。医科との違いは歯科は技術が評価されなければ非常につらい職業である。保険制度では決められたルールに沿って治療をしないと保険の算定が出来ないシステムである。それが高品質であるれば問題はないが、実際は世界最低の治療である。このような質の低い治療を自分の収入確保のために続けることは常に患者さんをだまし続けることになる。
世界の歯科医療はすごいスピードで発展しているというのに日本の歯科医療は20年前とさほどかわらない。すなわち昔は安い治療費でよい治療が受けられたがいまは昔と同じ以下の質で負担金は3倍ほどになっている。20年間の間に質は全く変わらず、負担金は社会保険の本人で1割から3割へ老人は無料から1割負担へと変わってきている。
詰め物や被せものの材質はいまだに金属(パラジウム合金)である。こんな国は日本だけである。世界的にみてもパラジウム合金を認めているのは日本だけである。
10年以上前から世界的にはセラミック修復物が中心である。そのセラミック修復物も世界的にはフレーム部分ば今は
ジルコニアに代わってきているという時代にいまだにパラジウム合金中心の日本は最低である。
私が求めている治療は世界レベルではごく普通の治療である。私の治療が国民に認められなければ日本の歯科医療は終わりである。
保険治療はだましの治療である。継続することは破壊の治療であると思う。悪い材質のもの、保険のルールに沿うと国民の歯はますます悪くなることになる。早く崩壊することを望む。
医の改革が必要である。