私のクリニックでの傾向として今年は通年と比較して夏場の
インプラント治療を希望する患者さんが減少した。前半の1〜5月にかけては昨年より少し上回るペースでの
インプラントオペ数および
インプラント植立本数であった。しかし、6月ごろからかなり減り、10月にまた多くなっている。やはり、世の中の景気と連動していることは確かなようだ。
日本国内の物価指数は上昇、日経平均株価下落傾向、ガソリン高、食料品高、など日常の生活が次第に苦しくなる状況においては仕方がないだろう。
しかし、医療というものは必要不可欠である。医の倫理から質を下ることはできない。ある一定のレベルは必要である。歯科は特殊な分野である。医療ではあるが歯に詰めたりする材質は
インプラントは物であり最近の傾向として低価格化が進んでいる。どこまで質を落とさずに低価格化するかはその歯科医院の考え方次第である。
ぎりぎりまで落としてこれからもっと景気が悪くなればその歯科医院は倒産するだろう。結局経営体力がなければ長期間のメインテンスはできないことになる。
私の医院では長期スタンスを常に考えているので今ぐらいの治療費となってしまう。ある程度、投資できることも重要で新しい歯科技術を学んだり導入するには相当なコストがかかるからだ。