予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:硬い骨に対するインプラントオペ

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2008年 10月 07日 ( 火 ) 星野個人の話

硬い骨に対するインプラントオペ

７，８，９月と低調だったインプラントオペ回数が今月は２０件ほどである。そのほとんどの方がインプラント経験者である。全くはじめてのインプラント手術の方は３割程度だろう。インプラントのオペが多くなるとアポイントがきつくなるのでこのくらいでいいだろう。

本日は割と大きなケースの患者様。数年前にインプラント５～６本＋矯正治療＋歯周病治療をおこなった患者様でメインテナンスに継続的にいらしている。今回は下顎の前歯４本の歯周病に侵された部位と上顎右側４番、２番、左側２番に合計５本のインプラント植立である。

前歯のインプラント治療では必ずアンキロスインプラントを使用している。今回は５本すべてをアンキロスインプラントでおこなった。前回この方はすべて臼歯部ということと骨に厚みがあったのでそのときはストローマンインプラントを選択している。

ＣＴ検査から詳しい正確な情報からオペ前にはどのような長さと太さのインプラントでオペするか決まっているのが最近私のやり方である。

ＣＴ検査から下顎前歯の骨はかなり硬い骨質１度に近い状況であり最も手術後の失敗の高いケースであることがわかっている。骨が硬すぎるとインプラント周囲に血のめぐりが悪く骨と結合しないケースがある。

骨の高さは十分にあっても硬すぎる骨に対して無理やりドリルをすると熱が出て骨が壊死しやすい。今回は臨機応変に予定していた直径３．５㎜×１１㎜サイズから長さ９．５㎜サイズに変更した。このあたりは経験がものをいう。上顎においても抜歯した部位のなおりがいまいちであったので太さを直径３．５㎜から４．５㎜にサイズアップさせた。

また、このような硬いケースではドリルの回転数はゆっくり上下運動させながら慎重に削る必要性がある。

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