株価がどんなに暴落しても企業がつぶれても医療は必要不可欠である。本日いらした患者様は2日前に私が治療を試みた方である。どうしても歯に激痛が生じて神経を抜くことになった。2日前にもう少し楽にしてあげればよかったと反省している。神経はなるべく抜かない方が歯の持ちが良くなることから極力歯の抜髄処置は避け、保存を試みた。
みのさんの朝8時のニュース番組を毎日見ているがその中で北海道の市営病院が経営危機となり、何とか住民のボランティアや外部からの医師の招致のために医師専用住宅を1億円以上かけて建設しているというニュースがあった。その市の赤字のほとんどがその病院によるものであった。そしてその病院は50億円もの建設費で改装されていた。しかし、どんなに経営が赤字化してもその市や町には医療というのは必要である。
また、あるニュースの番組で麻酔医が足りない病院が多くほとんど不眠無休で働く麻酔医の現状を伝えていた。その中で歯科から一時的に麻酔医を募ったらどうかという案を提唱していた解説者がいた。猫の手も借りたい状況である医科と人材余りの歯科。
これも国の無秩序な政策から生まれたことである。歯科は数10年前に医科と同じような時代があった。その時は1歯科医院に何十人も並んで待たなければ治療が受けられなかった。それを見た政府は歯科大学や歯学部をたくさん作った。そして今は多すぎて減らすようにするために国家試験を難しくしたりインターン制を取り入れて歯科医師を減らそうとしている。とにかく行き当たりばったりの国内政治はなんとかしてほしいものだ。
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