今年もあと2か月ほどで終わることになる。なんとか自分の信念を曲げずに頑張れたのではないかと思う。
治療方針の徹底化ということに関しては9割ほどできているように思う。
今年の頭からメタルフリーという治療を徹底していくにはどのような治療法を取り入れたらよいのかを考え、その関連の研修会に多く参加してきた。
最も日常に歯科で使われているパラジウム合金の廃止。次にメタルボンドの比率を下げていくこと。オールセラミック化することで院内の体制を変えてきた。
メタルフリーを完全実現できるようにするには私が主に行っている
インプラント治療のチタンをいずれ克服していくしかない。
チタンは金属類の中でも最も安定してアレルギーの起こる可能性は0に近い物質である。
ジルコニアはそのチタンよりさらに体に優しい材質である。
当面の目標はチタン、チタン合金以外の金属は使用しないということになろう。
メタルフリー以外の目標としては被せものの耐久性にこだわることである。多種多様なセラミックの使い分けが必要で奥歯などの耐久性を要する部位には今後
e-maxという材質を多様していくことになろう。
ジルコニアに関しては何本の歯を連結するようなケースで使用し、前歯ではもう少し透明感の強いセラミック材質を使用することになるだろう。この話はすべて金属を使わないということが前提である。
金属は錆びるという性質があることから本来は口の中に使用する理想材質ではない。錆が体にアレルギーを起こす可能性がある。そして何よりも見た目が悪い。
1世紀も前と今も同じように金合金がいいと思いながら治療をすることは何かおかしいと思うはずである。いまは錆びない、変色のないセラミックがある。
セラミックといってもオールセラミックもしくは
ジルコニアオールセラミックがよい。今までのセラミッククラウン(メタルボンド)には必ず金属が使用されている。
どうしても使用しないといけないケースもまだあるが昨年に比較すると半分まで比率が下がった。
来年の頭からはいよいよメタルボンド完全廃止である。