本日は子供の
矯正治療の難しさについてお話しする。成人
矯正にに対して子供の
矯正の場合は考え方が全く異なる。子供の場合、考慮しなければいけない要素に成長がある。成人の場合は体が大きくなる、顎が大きくなる、親知らずが生えてくるといった要素がないので出来上がった頭がい骨に対して歯並びの位置関係をセファロと呼ばれるレントゲンで診断し
抜歯が必要か否かを決定する。
子供の場合は頭がい骨や体、顎の発育が途中であるために一時的に歯並びが改善したとしてもその後に後戻りで歯並びが悪くなることがある。特に子供の8〜12歳時期において歯並びがきれいに上下が理想的に並んでいるケースでは16歳ぐらいの時期になって下顎が成長して受け口になるケースがある。このようなケースについては一度
矯正装置をはずして成長が終わる18歳ぐらいまで様子をみて成長が終わった時期に再度
矯正をするほうがいい場合がある。
また、12歳以下の小児の場合は骨格を広げるなど成長を誘導することができるので
矯正治療は大変有効である。