2008年 11月 15日 ( 土 ) 患者さんとの話

歯で困っている患者は世の中多い

私のクリニックには『他の病院でさじを投げられた』といった方が結構いるように思う。患者様を不幸にしているのはやはり我々、歯科医師であることが多いようだ。何軒も歯科医院を回っているということは納得のいく治療がされていないからである。歯科医師のレベルもピンからキリまでである。セカンドオピニオンに訪れる患者様は大抵は数件の歯科医院を回っているのでその歯科医師の考えを行く機会が多く私と全く同じ治療計画を提示している歯科医師は案外少ない。 本日コンサルテーションをおこなった2人の患者様は総合的にみていかなければ絶対に治らないケースである。嘔吐反射の強いケースで長年治療ができなかった方と先天欠如による歯列不正と顎関節症状が原因の方である。 上下の歯並びをすべて変える必要のあるケースは咬合状態も変わるので新しく基準を作って歯を並べ治すしか方法がなく、被せもので変えるケースと矯正治療でいまの歯並びを変えるケースに大別できる。かぶせものの場合はすべての歯もしくは上か下の歯を仮歯に置き換えて咬合を作りなおすことになる。欠損部があればインプラント治療が必要である。かぶせものの治療にはセラミック修復が必要になる。歯の位置が悪ければ矯正治療が必要となる。すなわち総合治療となる。 さらに審美を追求するとホワイトニングや歯茎黒色のメラニン除去レーザー治療、セレック修復による金属製の詰め物を除去交換ということになる。 それ以外に重要なことはなぜこのような悪い状況に陥ってしまったのか？原因を知ることが重要である。原因を解決してからの治療でないと再発することになるからだ。