今日、初診でいらした患者様は
インプラント治療をご希望されてであった。
虫歯ですでに小臼歯は2本崩壊状態でさらに歯並びにも問題があった。前歯の位置関係も顔に対して3�伉�ずれを生じていた。私の場合は総合的に口腔内を改善する治療法をまず考えるので、患者様が欠損部に
インプラントを希望されても他の治療法を選択する場合もある。八重歯を抜いたことで顔に対して歯がずれ込んでしまっているので
矯正治療で治した方がいいと考えた。小臼歯の欠損は
矯正治療でスペースを埋めることで
インプラントが必要なくなる。しかも顔の中心に歯を再配列することで見た目もよくなる。結果的には治療費も安くなる。
費用対効果を考えることも重要だ。同じ結果なら短期間にそして簡単に治療費の安い方法を選択するべきだろう。
2人目の患者さんもまた
矯正の相談であった。先天欠如ケースであり先天欠如を
矯正ですべてスペースを埋めて先天欠如のない上顎の2本の小臼歯を
抜歯して治すの方がよいのかそれとも先天欠如のスペースをきれいに作り
インプラント治療などの補綴治療で上下の歯の本数を同じ状態にして
抜歯をしない方法にするか。簡単にいうと
抜歯するかしないかという選択である。このケースは最初に書いたケースとは逆のケースであろう。私の診断では
抜歯するとさらに咬み合わせが低くなり口元はすぼまりすぎる傾向となり歯並びがきれいでも将来的に顎関節症や後戻りが起こると予想しているので
抜歯しない方法をお勧めした。
このようにケースにより
インプラント治療と
矯正治療を使い分けすることが大変重要である。一般的には
矯正の知識と
インプラントの知識で総合的に判断する歯科医師は大変少ないように思う。歯並びが悪いと思えば
矯正専門医に診てもらうので
インプラントに知識が非常に少ない。逆に
インプラントが必要だと思った患者様は
インプラント専門医にいくので
矯正の知識が少ないのでどちらかに偏った治療を選択されてしまう場合がある。医者の世界では自分の守備範囲の中ですべてを片づけてしまう習性があるので注意が必要だ。
私も経験1〜3年目では
矯正治療も
インプラント治療のわずかな経験であったので限られた治療法しか患者様に提示することができなかった。いまでは
インプラントも
矯正も12年以上経験して様々な治療法から無限に組み合わせて治療法を提示できると思う。
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