今日から2009年の治療がスタートした。早速、1件目の
インプラントオペが行われた。患者さんはご近所の方で長年欠損の状態で歯科への通院をされていなかったようだ。右下7番と左下67番欠損のよく見かけるケースである。初診の段階で左下5番も問題があるのがわかり、
抜歯をして2か月経過するのを待っていた。
抜歯が必要なケースについては
抜歯即時に
インプラントを入れる方法もあるが感染のリスクが多少あるので条件の良いものでおこなう。
昨年度は300本ほどの
インプラント治療の手術後の
トラブルはほとんど記憶がないぐらいになかったと思う。毎年の積み重ね(15年)で成功率はほぼ100%に近づいている。
インプラントの
トラブルの多くは骨の条件が(骨が薄い、高さがない)などで無理をした場合に抜けることがある。
今回のケースでは骨の厚みや高さが十分にあったが予定より細めの
インプラントの選択に植立時に変更をした。ドリル時に非常に硬くなかなか骨が削れないようなケースにおいては慎重に行う必要がある。
右下7番は1本で骨の条件がよかったので
フラップレス法(無切開無剥離)でおこなった。左下5番部は
抜歯の影響で骨のレベルが低下しV字状の欠損であり太めの
インプラントの選択でGBR法を選択した。後方の6,7番は通法でおこなう。
選択した
インプラントはスイス製の
ストローマン(ITI)
インプラントである。CERECの
CAD/CAMとの相性から臼歯部においてはこの
インプラントが有効である。
4本の植立でも40分程度である。
インプラント治療を迷われている方の大きな心配ごとは痛みと腫れと術後の生活にどれだけ支障が生じるかである。痛みに関しては手術をした当日の麻酔がさめた直後がピークであることが多い。
フラップレス法の場合は痛みも腫れもなく多くの方に喜ばれている。腫れに関しては人それぞれであり2〜3日腫れるケースがほとんどだが切開の大きさに比例する。
症例によっては大きく開かないといけない場合がありその時はどうしても腫れてしまう。なるべく腫れない痛まないようなオペをいつも考えてはいるが絶対ということはない。生活に関しては
星野歯科においては腫れている場合はその間の入浴、飲酒、激しい運動の制限だけでふつうに生活できる。
今年からすべての治療の初診時の通常の検査費用と
矯正治療を抜かした診断料は無料とし、
インプラントに関しては
CT撮影のみ
10500円で撮影しなるべくその日のうちに診断を立てるようにしているので、
インプラント治療を検討されている方は相談にいらしてください。
治療方針