フィンランド政府の
インプラント統計(1994〜2006)
インプラント植立総本数(112,056本)
この統計資料はフィンランド政府で管理している各社
インプラントメーカーでどこのメーカーに最も
トラブルが多いかを示す貴重な資料である。このような統計資料は国内の多くの歯科医師の手元にないもので当然のことながら各メーカーは
インプラント販売に不利になるので公開してないと思われる。
最も
インプラント失敗率の少ない
ストローマン(ITI)
インプラントの失敗を基準にした場合の各社比較である。
ストローマンインプラントの国内で現在国内で認可の下りているSLA表面構造のものと
ノーベルバイオケア社のリプレイス
インプラントを比較すると89%増しで失敗率があり約11万本中2.5%にあたる251本に問題が出たということを意味する。さらに国内未承認の
ストローマンインプラントの表面性状名であるSLActiveに関しては現在販売されている
ストローマンインプラントの表面性状として使用されているSLAのものよりさらに約半数しか失敗がおこらないことを意味する。今年度後半には国内未承認の
ストローマンインプラントの表面性状であるSLActiveを持つ
インプラントが認可される予定である。また他のデータから
アンキロスインプラントの表面構造は現在の
ストローマンインプラントと同等かそれ以上というデータの出ている。
ノーベルリプレイス 251本(2.5%) 89%
3I 173本(1.7%) 30%
カムログ 155本(1.6%) 17%
Branemark TiUnite 148本(1.5%) 11%
Astra 139本(1.4%) 5%
StaraumannSLA 133本(1.3%) 0%
SLAactive (0.6%)
このような政府が出すデータは同じプロトコールに基づいて成功率が出されているので信用できると思われる。海外の一流の
インプラントでもこれだけの差がでている。国産の
インプラントについてはほとんど統計が出されていないのが現状でる。すなわちどれだけの失敗がでるか予想もつかないことになる。しっかりとしたデータに基づいて安全な
インプラント選択を患者様にもドクターにもしていただきたいと強く願う。
星野歯科駒沢クリニックにおいてはこれらのデータに基づきSLA表面をもつ
ストローマン(別名ITI
インプラント)とSLA表面と同等な成功率の高いCell plus 表面をもつ
アンキロスインプラントと
ザイブインプラントの3種類を使用している。画像はCell plus 表面の電顕像であるが
インプラント体のチタン表面の拡大像に骨の細胞がまとわりついているところである。
インプラントの表面の性状すなわち凸凹の大きさや形状が骨との結合の良し悪し(成功率)を決定する1因となっている。
治療方針
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