本日は2件の
インプラントオペが行われた。新規の患者様は
インビザラインご希望の方が1名である。午前中の患者様は他の施設からの紹介の患者様である。右上3,4,5,6番の連続4本欠損に対してサイナスリフト法+リッジエキスパンション法+GBR法と同時に合計4本の
インプラント植立を
ザイブ、
アンキロス、
ストローマンの3種類の
インプラントを駆使してなんとか植立した。まず骨の幅が極端に狭い4番と3番目には3㎜以内のケースでは
ザイブインプラントを使用する。5番目の4㎜幅のところにはリッジエキスパンション法で骨を広げて
アンキロス直径3.5㎜を植立した。そして6番の部位は骨の高さが2㎜ということでサイナスリフトで上顎洞を拳上してから人工骨を入れ込みながら
ストローマンインプラントをいれる。骨の高さが少ない
症例では
ストローマンインプラントのラッパ状のネックはストッパーになり上顎洞内への落ち込みを
予防してくれるために非常に有効である。このように非常にシビアなケースにおいてはその悪条件に何とか適している
インプラントを選ぶことになるので3つのメーカーを使うことになった。このような
症例をひとつのメーカーで行うには面倒な面がある。
ストローマンインプラントならネローネックを使用しなければいけないので植立方向の補正に問題が出てしまう。
アンキロスでは最小径が3.5㎜なので3㎜の骨の厚みには適さない。骨の厚みの少ないサイナスリフトの場合は
ストローマンインプラントが有利である。そのほかの2回法
インプラントは感染時にリスクがある。
ひとつのメーカーの
インプラントでこなすことも重要かもしれないがいくつかの良い点を合わせて
インプラントを植立する方が結果は良い場合が多い。
問題になるのはメインテナンスを他の医院で行った時に3種類を用意しなければできない場合があることだ。
なるべく2社ぐらいに統一するようにしているが
症例によっては3社の
インプラントが必要である。
さて午後からの
インプラントオペは至って簡単だった。オペ時間も午前は90分間かかったが午後は1本で10分以内である。たぶん明日は腫れも痛みもない状況でやることは何もないだろう。
補綴では
ストローマンインプラントの最新(国内未認可)のボーンレベル
インプラントを植立したケースが被せものを
ジルコニアにして完成した。審美的な結果は良好であり数ヶ月後には歯茎がさらに
ジルコニアと一体となり自然な歯に生まれ変わるだろう。
アンキロスインプラントとこのボーレベル
インプラントは同じような結果をもたらしてくれる。今後は今年中に販売の目途が立つので期待して待ちたい。
治療方針