e-max プレスのケースが続々と仕上がり始めた。新しい
技工の体制から独自の新しい
技工の時代へと移行期である。これからの歯科
技工の3年後を先取りした歯科
技工を
星野歯科では実践し始めた。完全メタルフリーへの道はなかなか簡単には開けないが次第に明らかになってきた。新しい
技工に対しては新しいノウハウが必要である。この新しい
技工をするために新しい
技工設備とスタッフを整えた。今後、
技工業界は今の
技工を続けていれば自然と衰退し、弱いものから淘汰されていくことは明白である。
CAD/CAMの時代に入りメタルの鋳造
技工は少しずつ衰退していくと思われる。硬い良質な材質は
CAD/CAMで加工することで
技工の時間は大幅に短縮される。その分だけ
技工士は減ることになる。現在は
ジルコニア修復物の方が従来のセラミッククラウン(メタルボンド)よりも
技工料金は高価であるが海外ではすでに逆転現象が起こっている。私のクリニックにおいても今年度から来年度に逆転現象が起こる可能性がある。
今年に入ってから被せものの材質はその
症例に最も適した材質を使うという方針に変わってきた。特に
インプラント治療においては臼歯部と前歯部では材質を変える必要性がある。なんでもかんでも
ジルコニアという時代は私の中では2年前で終わった。さまざまなセラミック材質がある中でどのケースでも同じ材質を使う時代は終わったのだ。私のクリニックには現在ひとつのケースでも歯の幅や高さを基準に酸化アルミナの
CAD/CAMブロックを使用するケース、
e-max CAD/CAMブロックを使用する場合、
e-max プレスを使用する場合、
ジルコニアフレーム+ジルプレス、
ジルコニアフレーム+築盛法の数通りの選択肢がある。その中で最も有効な方法を選択するので
症例の型取りをするまではどの材質になるかはわからない状況である。それだけ作り方にも使用材質にもバリエーションがふえたことになる。
このあたりのノウハウはいずれ数年後に公表する予定である。今現在従来型の
技工をしていて安定しているラボはこれから数年の間に激変することになるので早めに身を引くか新しい
技工を取り入れるかしなければ次第に経営体力は失われていくことだろう。
治療方針