インプラントの本数が多ければ多いほど成功率をあげることは難しくなる。以前にこのブログでどれくらいの本数の
インプラントが適正であるか書いたことがある。私がほとんどひとりでオペをしていた頃を考えると1か月間に50本を入れていた時は毎日が苦痛であった。毎日1〜2件のオペとそのあとに控える型取り、被せものの調整があり、一人でこの量をこなすには限界を感じていた。楽にこなせる量は月に20〜30本程度であろう。それでも年間240〜360本である。3000本の
インプラントを入れて行くには月に250本であり毎日診療をしたとしても最低8本
インプラントを入れ続けなければいけない。この量をこなしていくのはひとりでは無理である。
さらにこのペースで入れたとしてもリコールとメインテナンス管理ができるかどうか考えてみると一日に8本以上の
インプラントを管理するのが最低限でその蓄積が5年間でも続けば、毎日40本以上の
インプラントを管理しなければいけないことになる。
手術から
インプラントが機能することは比較的簡単であり、3年間はあまり
トラブルがでないのが
インプラントである。しかし、口腔内全体の環境(噛み合わせの変化、周りの歯の状態の悪化)の変化に対してついていけなくなったときに
トラブルが生じることが多い。そういうこともあり当クリニックではメインテナンスに力を入れている。その際に咬合のバランスの確認、を行うことが最も重要である。
私が危惧しているのは薄利多売のこのような
インプラントセンターは数年後に多数の
インプラントの管理不能となり確実に崩壊することを予測している。
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