本日はピエゾと呼ばれる超音波振動切削装置の講演会に参加した。歯を削る、骨を削る行為を歯科医師が行う場合に今まではドリルのような切削器具が主に使用されてきた。特に
インプラント治療の分野においては
インプラントを植立する場合には骨に直径3�仭宛紊留瀉貍�の穴を回転切削器具で形成して
インプラント本体を埋める必要性がある。回転するドリルの回転数やトルク値は
インプラントメーカーごとに設定があり、必ず生理食塩水を注水しながら骨に穴をあける。その意味は、削る際に40度以上の熱が常にかかると骨の細胞が壊死をおこし
インプラントの失敗の原因になるからだ。今回発表があったピエゾと呼ばれる器具は回転切削とは全く異なった原理で骨を削るときに合わせた超音波振動波長に設定されているために粘膜や神経などの軟組織は削れないという特徴がある。そのために安全に正確に骨に穴をあけることが出来る。また、骨に対してのダメージが少ないことから傷の治りもよく、外科手術のには大変有効である。
私のクリニックではすでに3年ほど前から初代のピエゾをサイナスリフト法やべニアグラフト法で使用してきた。今回発売となるものはそれがベースであるが切削効率のよいものであることは講演会の動画でわかった。
抜歯の
症例にとても有効であることもわかったので使用してみようと思う。
定価は100万円以上もするが今回は85万円ということだった。講演会のバックには必ず商品を売るための仕組みが存在するので良く考えて本当に必要なものなのか検討することが大事だ。もう少し安くしてほしいものだ。
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