前回までの治療に対して右下4,5,6,7番と左下4,5,6,7番欠損に対して左右2本ずつ合計4本の
インプラントを植立して
インプラントブリッジで6本の仮歯を入れて咬めるようにしていた。しかし、前歯は奥歯が長期間なかったために前方に大きく倒れてしまっていた。このようなケースにおいては
インプラントを
矯正用の固定源としてワイヤー
矯正装置を利用して前歯を後方に戻す治療法が選択される。私のクリニックの多くの患者様は
矯正も
インプラントも同時に必要な方が多く2つの治療法をコンビネーションで行うことで治療の効率が格段に上がってくる。午後からいらした患者様も上顎は
インプラント治療、下顎は
インビザラインマウスピース矯正のコンビネーションケース、午前中の最後にいらした患者様も
デーモンワイヤー
矯正である程度歯を並べた後に前歯1本に欠損があり次回は
インプラントの植立を優先させる。
それとセラミック系のクラウン、インレーなどの修復物と
グラディアダイレクト、さらにはホワイトニングの治療法をコンビネーションでおこなうと治療は簡単、スピーディー、見た目もきれいに仕上がる。それぞれの治療の長所と欠点をうまく補うことが重要。
矯正治療のおもしろさは歯の動きを先読みしながら最終的な仕上がりをイメージして目標に向かって歯を動かすことである。
歯を動かすことも、
インプラント治療で歯を回復させることも、
義歯で歯を回復さえることも最終的な目的は同じであると考えている。顔面に調和した審美性と咬む機能、発音機能、嚥下機能を回復させることである。長年口の中に歯がない状態で放置されると上記の機能が衰えて、脳の血流量も少なく老化が進むといわれている。これらをすべて回復する治療をオーラルリハビリテーションと呼ぶ。
私のクリニックでは
インプラント治療が多いが、いまだにOO
インプラントセンターと命名しないのは私の目的はオーラルリハビリテーションであって単に技術を売る
インプラントクリニックではないからだ。
インプラント治療はあくまでも歯科の治療法のひとつにすぎない。
治療方針
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