ヨーロッパからわざわざ
インプラント治療のために3週間の日程で一時帰国をされ私のクリニックに治療に訪れている。一回目のオペでは上顎に7本の
インプラントを植立しわずかに4本残っている歯に仮歯を装着したまま本国に帰られた。2回目に帰国された時には1回目に植立された7本の
インプラントに仮歯を装着して残っている4本の歯を
抜歯しその部分に3本の
インプラントを追加植立した。今回の3回目では10本の
インプラントに仮歯を修正しながら装着し精密な型取りをおこなった。次回の4回目の帰国のときに
ジルコニアの修復物が装着される予定である。
計画的に治療をおこなえば世界のどこにいても
インプラントの治療はおこなえるのである。やる気があれば私も真剣にその方のために最善の方法を考えている。
上顎のすべての歯がないケースでは6本〜8本の
インプラントが必要である。今回10本としたのにはいくつかの理由がある。上顎臼歯部に骨がないのでその部分を避けるようにして
インプラントを配置すると偏った配置になることや骨の厚みに問題があったので土台となる
インプラントの本数を増やした。
骨の厚みや高さが十分であれば6本で等間隔に左右対称に入れることができれ理想的である。しかし、実際には骨の条件は左右差などまちまちであり理想的な位置に入れられないことの方がはるかに多い。
インプラントの上部に取り付けられる仮歯やセラミック修復物の咬合状態が最終的には最も重要である。
下顎と上顎のバランスも重要である。上下にしっかりした歯が入らないと咬合は安定しない。例えば、下顎が総入れ歯で上顎が
インプラントで完全固定式である場合は下の入れ歯を相当にしっかりとした
インプラント義歯のような状態にするべきである。その場合は最低でも2本の
インプラントが必要であるが4本の
インプラントをなるべく大きな台形となるように配置した方が2本の
インプラントのように対角線を引いて単なる直線となるよりはいいはずである。2本の場合は対角線を中心とした
義歯の回転や転覆が生じることなる。4本だと台形もしくは四角形となり
義歯の転覆力は全く働かない。
治療方針
簡易サイト
症例
マウスピース矯正