本日の午前中は前歯4本の集中治療で2時間ほどを要した。前歯のだけが変色していたりすでに抜髄がされて神経がない状態である歯や被せものが全面にされている場合は
矯正治療よりもオールセラミッククラウンでの修復を選択した方が費用対効果と治療期間の短縮が行えるメリットがある。今回のケースはすでに4本の歯の神経はなく変色が進んでいるケースでありオールセラミッククラウンを装着を行う計画で治療に入った。
前歯の場合は一度必ず仮歯にすることで患者さんに実際に歯を1〜2週使ってみて歯の大きさや角度、形の修正を行う必要性がある。
これを行わないと最終的な修復物が出来てから修正することになりほとんど作りなおしとなってしまうからだ。
今回のように歯が茶色に変色しているケースではファイバー製のコア(土台)を入れて下地の色も均一化した方がより審美的になる。
また、すでに装着されていたメタル製のコアも除去した。金属のアレルギーの問題と下地の色が灰色になるとオールセラミッククラウンでは透き通って左右差がでてしまう。
オールセラミックの材質には
セレックのような完全に同一の材質を使う方法や
ジルコニアや
e-max酸化アルミナのような硬いフレームを介してセラミックが盛られた方法の2種類がある。
下地の色が良い場合はアルミナタイプの方がより審美的になるが下地に金属や変色部が存在する場合は
ジルコニアのような半透過の材質を選択している。この選択はケースバイケースである。
セラミックパウダーも今年からは完全にイボクラの
e-maxセラムを使用してメタルの上にセラミックを築盛するような
技工はおこなっていない。たぶん国内でもほとんどないだろう。真似できそうでできない細かな部分ではある。全国の歯科医院ではメタルボンドがいまだに主流である。私のクリニックでは完全に
ジルコニア、
e-max、
セレックでオールセラミック化を果たしメタルフリーである。
治療方針
簡易サイト
症例
マウスピース矯正