インプラント工場見学
インプラントの製造工程を生で見ることは初めてであった。細長いチタン製の棒状のものを切りながらねじ山をつけて加工していく。工程は普通のねじと同じであるがその後の表面処理や清掃、過程が医療用となっていた。結論から言うとこの工場ではあらゆるねじの加工が行えるということでオリジナルの
インプラントを開発することは容易である。
午後からはＤｒクッチャーのオフィスに移動して実際のオペを見学した。１件目は左上５番に
ジルコニアインプラントを植立するオペ、２件目はオーバーデンチャー用の特殊
インプラント４本を８７歳の老人に
フラップレス法で入れ即時に
インプラント義歯に改造する術式であった。老人に対してわずかな麻酔で切開をしない、骨に小さな形成をおこなうとう術式はこれからの高齢者の
義歯で苦労をされている患者さまに対して大変有効であることがわかる。このオペは私がアシスタントに入り最終まですべての工程を見ることができ改めて即時加重のよさを実感した。
今回の訪問であらたなる道が開けた。国内の歯科では
インプラントを使用するにはあまりに制限された環境であり、
インプラントメーカーのいいなりにメーカー主導で
インプラントを購入してきたが自らが開発に携わることでオリジナルの
インプラントを作ることができるような環境を手に入れた。究極の
インプラント治療は自分の手で作り出すということになりそうだ。
治療方針
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