昨日は
インプラントオペ1件で前歯の
症例に対して
アンキロスインプラントを使用したのでその手の話をブログに書いてみた。
本日1番の患者様はヨーロッパより私のもとに治療のために一時帰国した上顎10本の
インプラントと
ジルコニアのケースである。今回は2回目の
ジルコニアフレームのトライとジルプレスで製作した大きなケースである。チタン以外のメタルフリーを掲げている
星野歯科としては一般の歯科医院で使われる合金というものは一切しようしていないので大きなケースは自動的に
ジルコニアを使用したケースとなる。
私のクリニックには
ジルコニアフレームにのせるセラミックを特殊加工できる高価な機械がある。まだほとんどの歯科医院では使用されていない
ジルコニアフレーム用のセラミックプレス機である。セラミックを
技工士が作る場合はセラミックの粉と水を練り泥状にして筆の先に載せながらフレームに盛り付けながら焼成する。私のクリニックにあるのはセラミックの塊を高熱で溶かして鋳込む方法である。このほうが強度の面において遥かに硬く均等な硬さのセラミックとなる。
ジルコニアとは被せものの内部に仕込まれる硬い非金属製の生体材料であり被せものはこのフレームの上にセラミック築盛して加工される。
インプラントは外科の部分が大きいが実は上部構造の咬み合わせや被せものの形態や材質が予後を左右する。このことは他の
インプラントのHPではあまり書かれていない。
技工士がつくる被せものに対する知識が乏しいからだ。私はこの被せものに対しては非常にこだわりがある。
見た目と耐久性と安全性の3つを兼ね備えた材料を追求している。低価格化された
インプラントのHPではこのことは全く書かれていない。一概にセラミッククラウンといってもピンからキリまで多種多様でいくらでも質を落とすことが出来る。中国の
技工所に出せば安い。私は
技工に関しては院内
技工を重視している。2人の院内
技工士はベテランで毎日セラミック
技工ばかりをおこなうセラミストである。いつでもそばにいる
技工士に的確な指示を出して私のイメージする
技工物を作ってもらうことを理想としている。歯科医院で内部に
技工所を構えているところは都内では非常に少ない。
本日の方も担当
技工士と念入りに打ち合わせをして患者様の意見を取り入れながら歯の色のご希望を聞き、その患者の歯に対する思いを聞きながら歯を完成までもっていくようにしている。若いころの歯が健康だった笑った写真を持ってきてもらい参考にしながら歯を加工していくこともおこなった。患者さんには安心感を与え、彼女のイメージに沿ったものが出来つつある。
このようなことは文書でかくと一見簡単なように思うかもしれないがどこの歯科医院のドクターにきいてもらってもなかなかできることでないことがわかると思う。
インプラントが外科的にうまくいくことは当たり前であり、そのようなぶぶんばかりを強調してかかれたHPがあまりに多すぎする。
治療方針
症例