本日の私は半年前から予約をしてこのセミナーを楽しみにしていた。日頃は
インプラント治療や
矯正治療のセミナーに参加することが多く、私の臨床の中でまだまだ弱い部分を補強するために必要なセミナーである。
実は今日は私が参加希望のセミナーが3つ重なり、ひとつは諦めて2つのセミナーを行き来して参加した。昨日はデンタルコンセプト21の例会の発表の午前部分に参加し、午後はこちらのセミナーに参加し、夕方の懇親会は2つの会場で行われていたが高橋先生の方をキャンセルしてデンタルコンセプトの会場に再び参加した。
本日は高橋先生の接着セミナーにすべてを注いだ。歯科でいう接着は歯の
虫歯を取り去った後に歯と同色のコンポジットレジン樹脂を詰める技法のことである。とても小さな歯に耐久性があり変色の少なく、周りの歯の色と調和した詰め物を1回の治療で終わらせることは実はとても難しい。
歯は口腔内の唾液にさらされた条件の悪い環境であり歯という湿った部分に確実な接着をするにはいろいろな点に気を払わなければ長期的な経過が悪くなってしまう。
また歯の色をわせる技術、歯の形態を取り戻す技術、いかにきれいに磨き上げるかなどさまざまな要素がからんでくる。
この2日間はとても楽しかった。小さな歯のわずかな詰め物の小さな世界ではあるが高橋先生のこだわりやマニアックさは私に受けた。明日からの治療にさっそく応用できそうだ。もう一度受講してもいいようなセミナーであった。
画像は歯の一部が欠けた部分に人工歯の色と同じになるようにいろいろな色のコンポジットレジンをつめて研磨したもの
治療方針
症例