今日は歯科
技工について触れてみたいと思う。歯科
技工の中でも最も華やかな分野がセラミック
技工だと思う。我々、歯科医師がどんなにがんばってもどうすることもできない部分が最終的にかぶせ物や詰め物として装着されるセラミッククラウンやセラミックインレー体である。特に前歯の色や形を正確に再現するには多くの経験が必要であり大変重要である。
色調を再現するためにはさまざまな資料が必要である。一般的にはシェード
ガイドと呼ばれるさまざまな歯の色見本を作る歯の横にかざして一緒に写真を撮影するという操作をおこなう。
写真の色はカメラの条件によりいくらでも変化するために色見本と一緒に撮影する必要性がある。歯を製作する際は手元に色見本を置き、画像をモニターに映し出しながら色を再現していく。
セラミックは陶器と同じように炉の中で焼いて初めて発色をする物質である。小さな歯の中にはさまざまな色が隠されていて5~10種類もの色を微妙に調合しながら筆の先に載せたセラミックパウダーの塊を少しづつ盛り上げていく。
私もやってみたいと経験もほとんどなく時間もないのですべてを
技工士さんに任せている。
治療方針