本日は4年間の治療であまり歯並びに変化がなく再度
矯正をしたいという方からの相談を受けた。小学生高学年〜中学までの歯並びは成長と大きく関係してくるといわれている。歯並びが悪いまま成長期を過ごすと成長する顎の骨や顔面部の骨格さらには首や背骨などに悪影響を及ぼす。例えば、受け口の状態で小学校を過ごし中学の高学年までそのままだとすると本来は上顎骨の成長が下顎より先に前方に起こるために小学生の高学年の時点では上顎の歯が出っ歯に見えるケースがほとんどである。中学に入ると次第に下顎が前方に伸び、身長の伸びと同時期に起こる、そして上下のバランスが良くなり、歯並びが完成していく。受け口の場合は逆転しているために本来先に起こるべき上顎の成長が抑制されて下顎ばかりが前方に成長しやすい環境となってしまい高校に入ったころには受け口がもっとひどくなる場合がある。すなわち、小学校の3〜4年生までには
矯正治療をスタートさせて咬合誘導を行う必要性がある。この時期に
矯正治療を始めれば顔面や顎の骨の成長を促進したり抑制したりすることで成長をコントロールし、正常な成長を誘導することができるのだ。
治療方針