本日新患2名。比較的穏やかな日。
今日の私は
インプラント治療の関係が多かった。
アンキロスインプラントのフルマウスケースに対してSynConeと呼ばれるコーヌステレスコープクラウン類似のアバットメントを使用して修復するケースは
アンキロスインプラントにしか行うことのできない特殊な治療法である。
アンキロスインプラントの長所であり欠点でもあるインターロック機構がない円形の構造に対してアバットメントの方づけは360度である。他の
インプラントで例えるなら三角形のリプレイスセレクト
インプラント、四角形の
ストローマンボーンレベル
インプラント、六角形のテーパードスクリューベント、八角形の
ストローマンインプラント、16角形のアストラテック
インプラントなどで角度付けは3,4,6,8,16方向歯科できないが円形という利点を生かせば360度ということになる。
アンキロスインプラントはわずか15Nでアバットメントと
インプラントがモーステーパー6度ということで緩みのないワンピース
インプラントに生まれ変わるためこのような360度方向付けが可能となる。他社メーカーのもので円形のものは存在したとしても
インプラントフィクチャーとアバットメントの緩みの問題が生じやすくいろいろと
トラブルになることが多い。
例えば6本の
インプラントの方向性が平行でない場合ストレートタイプと15度の角度付きアバットメントを組み合わせてすべてをほぼ平行にすることが出来る。
このシンコーンアバットメントは内冠のテーパー角度は4度と6度を選択することが可能でありケースにより選択している。下顎のオーバーデンチャーケースでは通常4度、上顎は6度を使うことが多くなる。この内冠と密に適合する外冠を修復物内に取り込むことでノーセメント・ノースクリュー構造を簡単に作ることが出来てメンテナンス時に簡単に状部構造体をリムーバーではずすことが出来る。汚れを歯科衛生士がきれいに取り除いた後にすぐにセメントなしでもとの位置に戻すことが出来る。この点はいままでの補綴物とは異なる構造である。
患者さまには相当に難しい話だったと思うがこのような優れた上部構造体のメンテナンスフリーをつくりだすことで患者さまも歯科医師側もメンテナンスが楽になる。
治療方針
症例