2010年 01月 10日 ( 日 ) 金属アレルギー

メタルフリー新時代

現在の国内のあらゆる歯科において金属が使われている。歯科以外で微量の金属が化粧品であったり歯磨き粉であったり食品にも混入されている。こうした金属が実はアトピーをおこしたり、にきびを発生させたり全身の皮膚炎をおこしたりしている。皮膚科においても何が原因であるかを完全に特定することは大変難しいようだ。 金属によるアレルギーは花粉症と同じような発生機序であるといわれている。金属のイオン化した成分が体に蓄積されていき、自分の許容範囲を越したときに全身の皮膚炎症状をひきおこすといわれている。 私が受け持つ患者さまで１名金属アレルギーを発症した患者さまがいらした。顔から手のひら、体の関節部に湿疹があれわれ、人前で仕事をするのが難しくなってしまった。皮膚科に通われいろいろなステロイド治療をおこなったりしても全く変化がなかったことから口の中の歯に詰められた金属が原因ではないかということになり当クリニックに依頼が来た。 口腔内にはアマルガム、パラジウム合金、金合金などさまざまな合金が装着されていた。あるかぶせ物がはずれた状態にあり中で腐敗していたものがありたぶんそれが原因なのではないかと思った。すべてをはずして１カ月ぐらいすると次第に皮膚炎が収まり、半年以上経過して湿疹がでなくなった。 このような経験をすると金属修復物を簡単に体の中にいれるべきではないと思うようになる。しかし、日本中のほとんどのたぶん９９％の歯科医師はどんどん金属を口腔にいれている。特に保険制度のパラジウム合金は金属アレルギーが比較的多く報告されていることから保険制度を変えない限りどうすることもできない。私のクリニックでは保険治療においてもこれらの金属を一切使用しないでレジン樹脂系で修復するようにしている。私も現在チタンと矯正用のワイヤー以外は金属を使用していない。矯正用のワイヤーはいまのところこれに代わるものはマウスピース矯正装置であるが難症例ではワイヤー矯正でしか治せないので使用している。インプラントに関しては現在はチタン製ということからいずれはいろいろなメーカーが現在研究をしていてジルコニア製であったり骨と同じような成分のインプラントを研究をしているので徐々に世の中に出回るだろう。 義歯に関しても同じである。 治療方針 簡易サイト 症例 マウスピース矯正 求人