先週に引き続き私は3週間連続の研修会参加である。本日はオームコジャパン主催の
矯正Dr. Frank Bogdanセミナーに参加である。私のクリニックで主に使用している
デーモンブラケットを使用したさまざまなケースを提示していただいて臨床の大きなヒントを頂いた。これで
デーモンブラケットを扱う世界的なドクターや国内のドクターのセミナーはほぼ制覇した。すべてに共通するのは筋肉が歯を動かすということである。一昔前の
矯正治療はワイヤーが歯を動かすというのが主流であった。それゆえにワイヤーとブラケットをしっかりと結さつするのがよいとされていた。今の考え方は、全く逆である。ワイヤーとブラケットには大きな遊びがあることが重要で弱い力で舌や口腔周囲の筋肉の力を利用して最も口の中でバランスの良い位置に歯が動かす。この期間特に最初のレベリングの第1フェーズでは重要である。
筋肉の力は私たちが考えるよりも遥かに強い。咬む力のコントロールも重要である。バイトターボによる咬合圧の解除もキーとなる。歯の周囲にかかる3次元的な力をすべて解除してしまえば歯は簡単に動くということだろう。
歯がしっくりと口の中で安定しておさまる位置は舌の歯を押す力と口輪筋の歯をすぼめる力と上下で接触する咬合のバランスのよい中間点である。このバランスのよい位置に歯をゆっくりと非常に弱いワイヤーの力で誘導していくと歯の周りの骨もある程度誘導されていくということである。
この原理は
インプラント治療でも利用されている。その一例として部分
矯正治療による歯の挺出エキストルージョンや過骨延長術があてはまる。
このことを念頭にいれながら
矯正治療をすると
矯正治療は格段におもしろくなる。ワイヤー
矯正ではこのような動かし方ができるが
マウスピース矯正では難しいということになる。
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