歯
根尖切除法+人工骨移植法
ここ1ヵ月間の間に2度の
根管治療専門医の話を聞いてから歯を抜くタイミングが変わってきた。歯の先にできた大きな難治性の膿の塊は歯
根尖切除法+人工骨移植法 で
抜歯の可能性を減らすことができるようになってきた。10年前の常識では歯
根尖切除法の約半数のケースで再発すると言われてきた。しかし最近では90%近くの成功率になってきたというデータがある。歯の
根の中の構造がわかりマイクロスコープ治療の進歩やMTAと言った最新の薬物が登場したことも一因である。
私は
インプラント治療を15年前より推進してきた。確率やデータから成功率の高い方法を選択してきたつもりだ。アメリカ流でいうなら合理的。日本の国民性はどちらかというとヨーロッパスタイルで持たせることのできる歯は保存する方がうける。
抜歯に関してもなんとか保存する方向で最後は
抜歯する方が患者さんは納得する。私は臨床経験がもすぐ20年になろうとしているのだからその歯の予後 その歯の寿命はほとんどわかる。わかっていても遠回りした方がいいケースは山とある。
インプラント外科と
根の先端の外科を比較すると
根の先の膿を取る外科はそんなに難しいものではない。
根周りの不良肉芽をきれいにとって感染源である
根の先を3ミリ程カットして
根管孔からさらに3ミリ程超音波スケーラーできれいにしてシッカリとMTAと呼ばれる薬剤で埋めていけば吸収した骨も回復するという簡単な術式である。
根管治療専門医はここで縫合しておしまいだが、私は
インプラント専門医に近い立場であるので次の吸収した骨の再生に有利な方法として人工骨の移植を行うようにしている。上皮と骨の再生のスピードを比較すると上皮に軍配が挙がるので上皮が入り込む余地を無くす意味で人工骨移植は有効だと考えている。
究極の歯科医療を目指すならば確率の高い方法を選択することになる。前述の方法をして結果が悪ければ初めて歯を抜くというのが筋だろう。
本日の最終の患者様で同じような処置をさせて頂いた。この方は他の歯科医院で
抜歯を宣告されての来院だった。とりあえずは前述した方法で治療を進めてダメなら
抜歯をする予定である。
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症例
マウスピース矯正
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