ノーベルバイオケアシンポージウムに参加
私が取り扱う
インプラントメーカーには
ストローマン、アストラテック、
アンキロス、ブローネマルク、リプレイス、スイスプラス、など多種多様ではあるがここ2-3年間は
ストローマンと
アンキロスインプラントが中心である。私のクリニックにいらっしゃる患者層により今のスタイルが確立されてきた。東京都心の世田谷地域では歯の欠損は非常に少なくボロボロなケースは非常に少ないために
ノーベルバイオケア社の扱う即時荷重用
インプラントはあまり必要ではない。しかし、多数欠損でいきなり総
義歯になってしまうようなケースにおいては必要性を感じる。
現在の
インプラントシステムにおいては即時荷重に最も適しているのは
ノーベルバイオケア社のブローネマルク、リプレイス、ザイゴマ
インプラントであることは言うまでもない。ノーベル
ガイドとこれらの
インプラントを組み合わせことで即日に
インプラントを植立し同時に上部構造体を取り付けるができるのはとてもいいことだと思うが、どのような先生でも簡単にできるかといえばNoと言わざるおえない。講演をされている著名な先生方は元々外科出身でありしかもエキスパートである。こういう先生なら成功率は通常の植立法とかわらないかもしれない。現実には私も含めて多くに先生方が数回の失敗をしている。それと成功率の基準がかなり曖昧でありあまりこの数字はあてにできない。これを必要と感じるかはドクターサイドの考え方次第である。私の場合は即時荷重を患者さん向けにアピールするつもりはあまりなく、より確実な方法を選択している。
すべての
症例に対して万能なものはないという考えからいいところだけを患者さんに提供したいと思う。
Dr.Maro のポルトガルのクリニックにも見学にいき、彼の凄さは理解している。彼ならいとも簡単にできるオペも我々には無理である。この方法を推奨する
ノーベルバイオケア社はやはりおかしい。シンポジウムの大半がこのような即時荷重中心であることに矛盾を感じる。他の
インプラントメーカーではこれほど即時荷重について語られることはない。グラフトレスコンセントについては傾斜埋入とショート
インプラントを駆使することで骨造成を減らすことは時代の流れだろう。
しかし、あまり短い
インプラントをたくさん使って数年後に
インプラント周囲炎になったときはほとんど助かることはないと思う。その反面10ミリの長さの
インプラントならある程度
インプラント周囲炎で骨が吸収しても数ミリの
インプラント先端が骨に刺さっていれば助けることができると思う。10年単位の長期予後を考えた時のリスクがショート
インプラントや4本でしか支えのないAll on 4においては相当なリスクあると思う。
ノーベルバイオケア社は目先の販売目的のみで長期的な予後はあまり考えていない会社である。世界的なシェアは
ストローマン社が1位となったので今は2位である。それでも売り上げは
ストローマンを上回る。
今回も新しい製品の紹介はノーベルクリニシャンというノーベル
ガイドの
インプラントシュミレーション部分が強化されたものとなっているがまだまだ未完成のようだ。
ガイドサージェリーに関してはコンビームCTやメディカルCTおいてのさまざまなステップの誤差から完全に信用するには大変危険なことである。今回はザイゴマ
インプラントが小脳に突き抜けた
症例が提示されてびっくりした。
ガイドサージェリーはまだまだ未完成であることは多くの研究者が発表している。
それでも
ガイドサージェリーから補綴物装着までの一連の流れが確立されているのは
ノーベルバイオケア社だけなので使う先生が多いのもうなずける。
それとプロセラについてはもう少し様子見が正解だろう。来年度は各社戦国時代に突入してオープン化もあればどこが生き残るか?そして価格面も下がるだろう。オープン化すれば今のプロセラも全部安い市場に持って行かれるだろう。
治療方針
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症例
マウスピース矯正