今日、私が思い出すことのできるのは3名のカウンセリングをした方たちだ。一人目はとにかく昔からわたしのところに通院するすでに16本の
インプラントが植立された方。上顎は
インプラント義歯と左右合計7本の臼歯部のみのアタッチメント補綴で下顎は9本で固定式となっていた。10年も経過するといろいろと補綴物にほころびが生じ始める。アタッチメントの緩みが目立つようになり今回のカウンセリングとなった。キーワードはISAS.
10年前とは違い歯科の技術の進歩とともにいろいろなことができるようになった。
CAD/CAMの登場と
CTの登場は歯科を大きく変えてきた。大きなケースにおい8本の
インプラントすべてを連結したミリングチタン製のバー構造体も精度が高くけずり出すことができるようになった。今回はこの新技術を利用した新しい補綴物にチャレンジすることになった。
2人目は
抜歯まもない
インプラント治療のカウンセリングとなった。
3人目はこれまた超難
症例。ガミーフェイスで上顎歯列狭小、臼歯部反対咬合、上顎左右6番欠損、審美不良という状況である。さらに過去に2度の
矯正治療をされていて
インビザライン希望である。
拡大床装着でV字歯列からU字歯列へ改善したのちに
インビザラインと
インプラントアンカーで上顎前歯の圧下が必要である。欠損部には
インプラント植立も必要である。このあたりは非常に難しい。さらに審美的改善としてはラミネートべニアの適用となろう。
矯正治療においても2度目の方が多く寺子屋化してきた。
自分の限界を感じつつもいろいろな技術を駆使すればいまの状態からよりよい状態にはもっていけるという信念のもとにいまも治療をしている。