いよいよ、私のクリニックではインコグニート舌側
矯正がスタートする。このシステムの導入を決定した理由には多くの
矯正患者さんが見えない
矯正を求めているからだ。最初は従来のカーツ型の舌側装置、STB舌側装置、
アクアシステム、
インビザラインそして今回のインコグニートだ。
少数歯の前歯部位は
アクアシステム、それ以外の比較的軽度〜中度の歯列不正に対しては
インビザラインを使用してきたがスピードを重視であったり、食事の際に
マウスピースをはずす手間がいやだという方には舌側
矯正となる。歯列不正の中度のものでは舌側
矯正の比率が上がっている。
そして、コンビネーションも増えている。上顎は
マウスピースで下顎が
デーモン系ラビアルということもある。
舌側
矯正は非常にテクニックがいるとされていた。その大きな理由としては歯の裏の形状がひとそれぞれ異なるために正確にブラケット装置を取り付けることが難しくトルクコントロールが困難であった。この部分をインコグニートでは
CAD/CAM技術を併用してブラケット装置をすべてハンドメイドで正確につくり個々の形態の違う舌側表面にフィットさせることができるようになった。さらに細かなベンディングを必要とするワイヤーもすべてロボットが完璧にベンディングをして納品されるのでうまくスロットに入るように調整できれば舌側
矯正でも仕上がりはパーフェクトである。比較的時間のかかるワイヤー
矯正のほうが効率の良いケースで見た目重視の患者さまにはインコグニートがよいのではと考えている。
そして患者さまにとっての一番の壁は治療にが高すぎるということである。舌側
矯正の東京の相場は上下で120−150万円ということで非常に高価である。私はほぼすべての
矯正装置の費用を80万円前後にして
症例に対して使い分けるということにしている。インコグニートも95万円として
インビザラインとあまり変わらない費用に設定をした。
治療方針