今日も2名の方の
インプラントカウンセリングを行った。
インプラント治療のリスクなど良い点や悪い点などである。私の来年の使命は正しい
インプラント治療について患者さまや同業者に訴えることだと思う。現在の
インプラント業界を取り巻く環境は非常に悪い。景気低迷もあるが何よりも昔に比べて
インプラント治療に対する不信感をもつ患者が増えている点だ。経験が浅いドクターだと良いことだけを伝えてしまう傾向がある。このような特殊治療は誰もがやるべきではないと思う。経験を踏めば多くの失敗も経験して成功率があがる。そして、私やベテランの
インプラント治療に従事するドクターはやはりいろいろな経験から石橋を叩いて渡る治療をしていると思う。若さでいけいけという時代は終わった。
今年の日本の歯科は景気低迷のあおりを受けて本来のあるべき治療費(適正価格)がまったく無視されていたと思う。そして低価格化の結果は来年あたりから徐々に影響が出てくると思う。低価格競争をする歯科医院はそのうち潰し合うことになるので黙ってみていようと思う。そしてどこまで低価格になるのか私は楽しみに見ている。どこのおバカなクリニックがセラミック費用より安い費用で治療をするか。もうあるね!5万円とか!!昔、マクドナルドが60円や100円でハンバーガーを薄利多売していた頃とまったく同じである。たくさん売れても赤字ではなんの意味もなさない。歯科医院が倒産すれば患者に対する保障もなくなるのだから患者さんは大変だ。
昨年あったことだが、近くの歯科医院が倒産してたくさんの
インプラント難民化した患者が昨年末は
星野歯科にも流れてきた。そしてそのほとんどが治療費だけ持ってかれて返金もなく、しかも治療途中で放り出されている。
経営不信になると収益を上げるために経費を削減する、材料費をけちるなどなにかしないいけない。低価格にすると一時的に資金はプールできたとしてもあとから発生するさまざまな費用で経営は苦しくなるだろう。それと昨年は数件が低価格を打ち出していたが今年は10倍ぐらいに増えてきている。それだけ苦しい医院が増えているという証ではないだろうか。
やはりどんな時代でもしっかりとした診断の元で適正価格で正しく治療をするのが王道ということ。
今のマクドナルドが黒字化したのもあのシリーズ化した少し高級化したハンバーガーのおかげである。今の牛丼も250円しかせず私が中学、高校の頃と同じというのはやはりおかしい。私の愛用するすき屋や松屋は薄利多売でなんとか黒字、その逆に吉野家は依然として赤字。次第に明暗が分かれてきているように思う。
私も割引制度を導入したがこれ以上は質が低下するのでしたくない。
来年は
インプラント治療を真剣におこなっている歯科医院に目が向けられると思う。
治療方針