昨年末から国内で販売になった最新の
ノーベルバイオケア社のノーベルアクティブ
インプラントを本日のオペで5本植立してみたところ、『いいね!』クリックしたいような手ごたえだった。自分は学術よりも実践派であり頭でっかちは大嫌いなのでうわさとかメーカーの誘導されての発言もないと思って読んで頂きたい!
昨年、1本上顎の大臼歯に使用した時も初期固定性は抜群によく70Nのトルクゲージが振り切れる状態であった。本日は前歯3本、臼歯2本のケースで前歯部は比較的骨の厚みが薄いケースで臼歯部はソフトボーンで
抜歯窩への植立という条件だった。前歯に対しては通常なら
アンキロスインプラント、臼歯部には
ストローマンインプラントを入れるケースである。
前歯は3つのバー形成のみで埋入できる。もし
アンキロスなら5ステップは必要なところである。2つ省略して初期固定はやはり抜群によくここでも35〜70Nを簡単に示した。(それだけしっかりと骨に刺さりスピーディーにいれることができる)
他のメーカーのフィクチャーと比較してスレッド間のピッチが広いので埋入深度まではわずかな回転で入れることができる。骨にもあまり変な力がはいっている感触はない。
インプラントをホールドする特殊なドライバーに取り付けることで
矯正用
インプラントアンカーをセルフドリルセルフタップで入れる感覚に似ているので方向をばっちりと補正しながら自分のペースでいれることができた。
臼歯のサイナスに触れる部位に対しては先端がシュナイダー膜を傷つける可能性が高いので人工骨をたっぷりといれてから植立した。
これで前歯に対して、ノーベルアクティブ、
アンキロス、ボーンレベルの3つを経験して外科に関するレポートが書けると思う。
経験のない先生や少ない先生には上顎骨に関してはノーベルアクティブは有効で簡単、ミスがすくないように思う。
アンキロスは玄人好みであり結構大変かもしれない。
ストローマンは普通。
ただし、これが下顎の固い骨への植立となるとノーベルアクティブはやめた方がいいと思う。スタックして浮いてしまう危険性と下顎管の神経までセルフドリルしてしまう可能性があるからだ。このようなケースでは
ストローマンの通常
インプラントが最適であろう。
今後2~3か月すると補綴操作となるのでこれが終わっての総合評価で再度コメントする予定だ。
治療方針
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