本日の治療の闘いも厳しい。その中でも6月ごろからISASで製作しているある患者様の
インプラント上部構造部が本日めでたく仕上がった。
インプラントを植立するために骨を作り、1年かけて
インプラントを植立し、さらに上部構造が大変特殊なものだったために製作に2か月もかかった。その間、仮歯が何度も破損をくりかえし、その都度修理をしてきた。
ISAS システムで製作したフレームへ歯肉色のグラディアハイブリッド樹脂を直接築盛し歯冠には単独で
E-MAXクラウンを別に製作して咬合面方向にでるアクセスホールを仮着用セメントで隠す。このような複雑な
技工は今回が初めてであったがとてもいい仕上がりになっている。
もう一方はフルマウスケースで
ストローマンBL用マルチベースアバットメント6本を介して仮歯12本を装着している患者様。歯の形態修正と咬みあわせの調整をおこなう。こちらはまだ数回の修正が必要で仮歯に患者様のご希望をとりいれながら少しずつ仕上げに近づけていく予定である。
午後からは他クリニックで植立された
インプラントが抜けて、1年がかりでフォローしなんとか再植立後に骨と定着し本日、仮歯を装着することができた。この患者様も大変な苦労をされた。AQB
インプラントが植立されていた部位は上顎の4,5番であったが来院時にレントゲンを撮ると上顎洞に
インプラントが貫通しグラグラの状態であった。この
インプラントを除去すると上顎洞へパーフォレーションがあり1か月かけてなんとか口腔と上顎洞の交通を閉鎖することができた。さらに4番目に植立されていた
インプラントもぐらつくので抜去となる。
抜去するとこれも上顎洞を貫通しておりさらによくわからない移植材が全く骨に置換されておらずに非常に骨の条件が悪くなっていた。このような部位になんとか再植立したものの定着せずに再再度の植立となりなんとか定着した。
さらにもう一方
トラブル症例のフォロー。この方の他のクリニックから私のところにいらした方である。すでに埋め込まれていたスプライン
インプラントフィクスチャーのエクスターナルの爪がなんと2つなくなってアバッメントが緩んでいた。なんとかトルクをかけて締めれてセメントでアバッメントを接着して使用するしかないと思う。このような構造的に壊れやすい
インプラントは使用するべきではないと思う。私が使用している
ストローマンインプラントでは17年間このようなフィクスチャーが壊れたことは1度もない。最近、アストラテック
インプラントの破折
症例が急増しているのでこれも構造の問題があると思う。どのような
インプラントが長期にわたって安定していくかは
インプラントの断面構造をよく見ればある程度わかる。
このような
症例が数多く世の中には存在することと私のクリニックにはなぜだか集結する。
治療方針
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