国内では歯科のデジタル化は一部でしかないが海外ではすごいスピードでアナログからデジタルに移行しつつあるようだ。
まずは口腔内スキャナーである。現在の歯科では歯を削ったあとに、ほとんどのケースで歯型をガム状の印象材で3〜5分間口腔内にトレーと合わせて入れて硬化したのちに取り出す操作をおこなっている。これに代わるのが口腔内スキャナーである。口腔内にカメラをいれて撮影することで従来と同じような印象操作が可能となる。国内、国外で最も多く採用されているのがCEREC SYSTEMである。軽く光学スキャン用のパウダーを印象部位に吹きかけてカメラをかざすだけで型取りが終わる。患者さんには、ほとんど苦痛を与えることなしに素早く終わらせることが可能だ。
それ以外には2年前に発表された3M ESPE、iTero、E4Dがある。カメラが大きすぎるなどの難点あり、今のところとても高価な機械でありカメラの性能にまだ難点があるなど改良中である。
口腔内スキャンされたデータは直接
技工所へと転送することができるので製作にとりかかるスピードは格段に向上する。海外ではこの口腔内スキャナーとこのスキャンされたデータがさまざまなCAD/CAM上で加工することができるようになっているが、国内ではソフトバンクのiphoneと同じようにsim ロックされていて自由に加工することができない。このあたりが解決しないといつまでたっても国内のデジタル化は進まないと思う。
またラボ(
技工所)側にも高価な加工用ソフトもしくは高価な
CAD/CAMを設置しなくてはいけないことからデジタル化が進むのは一部の医院と一部の大型ラボだけとなりそうだ。
最も販売台数の多いCEREC SYSTEMが一番早くにデジタル化が行われそうである。今年の秋にも登場するソフトバージョンの4.0になることでデジタル化が一気に進みそうだ。このあたりの情報は3日後にバンクーバで開かれるCEREC トレーナーコースに参加するので報告する予定である。
治療方針
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