今週、日曜日から今日まで2泊3日の韓国釜山で開催された韓国
インプラントメーカーのDIO社にデンツプライ社スタッフとともに視察に参加してきた。DIO社は韓国
インプラントメーカーの中でも10年間右肩上がりで成長をしているトップ企業である。自社の工場を持ち、研究開発生産をすべて自社で行い徹底した品質管理がされていた。デンツプライ社は現在この会社の株の20%を取得しさらに50%ほどまでとしてパートナーシップとなるそうだ。
品質のよい安価な
インプラントを開発し世に送り出すというのがこの会社のコンセプトらしい。さまざまな形状の
インプラントを開発し
ストローマン、ブローネマルク、アストラ
インプラントとアバットメント連結部は互換性を持たしている。表面構造はSBMと独自のリン酸カルシウム(βTCP:HA=6:4)でブラスティングされたものやマグネシウムコーティングといった独自のコーティングをうまく組み合わせどのような
症例にも対応できるようにしている。細い径の
インプラントは
アンキロスインプラントに類似し、太くて短いものは
バイコンインプラントに類似している。またノーベルアクティブのような形状のものもラインナップされている。
すなわち、あらゆるメーカーの良い点をうまく取り入れて自社独自の
インプラント表面構造と組み合わせ、世界的に最も使用頻度の高い3つのメーカーとも互換性を持たせている。そして安価としている点がすばらしい。
また、光学スキャナーとの組み合わせで3M社のSLAモデルに類似したシステムで自社のCAD/CAMでエポキシ樹脂製の模型を3000円程度で製造し咬合器にマウントした作業用模型をラボに送ることも可能となっている。このビジネスモデルならば光学印象スキャナーだけを購入すれば印象材、バイト材、石膏などコストや補綴精度を狂わす要素がすべてなくなり、
技工士も無駄な作業時間を減らし効率よく補綴を製造することができるようになるだろう。
日本国内ではこのような一連の治療ができるシステムはいまのところなく来年の頭ぐらいにCERECでは行えるようになるぐらいだろうか。
このような
インプラントシステムが日本人のドクターに受け入れられるかは定かではないが、今後はこのような
インプラントメーカーが増えていくことが予想される。
治療方針
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