いよいよ、シンガポール講演本番といっても、今日で終わり、そして今晩、飛行機に乗り込む。本当にとんぼ返りとはこのこと。
まずは中島康先生からの
インプラント周囲炎についてのレクチャーで始まった。次に梅原先生からの新しい外科器具についてのお話。そして今回のメインのEasy Graft Crystalの話へと進む。ここは私が担当。Easy Graft Crystalは完全な人工合成骨であるために安全であり他人の骨でも動物の骨でもない。さらに最もよいとされている自家骨(自分の骨)と遜色ない成績である。
インプラント治療、歯周病治療、
根管治療など分野で骨がなくなってしまった場合に自分の骨の代わりに安全に使うことができる材料である。
専門的にはβtcp:HA=4:6に混合されていることから初期に吸収置換されたβTCPの骨の枠をHAが形成維持することで自分の骨に置換されていくものである。
ただし、べニアグラフトやサイナスリフトのような大掛かりの骨造成ケースには不向きである。できればソケットプリザベーションや軽度なGBRケース、
根尖病巣、嚢胞ケース、垂直性欠損の歯周病、などで応用が最も安全で有効である。
このような内容のセミナーを中心にさまざまな
症例を提示させてもらった。多くの先生方にとってとても関心のある内容で楽しんでいただけたようだった。私もだいぶ講演会慣れしてきて周囲の先生たちの顔色を見る余裕がでてきた。
午後からは実習を行い、先生方にEasy Graftの感触を知ってもらいとてもいい反応であった。
梅原先生講演のFSIバーシステムも
義歯症例の多いクリニックでは大変有効な手段であろう。即時即日に口腔内に
インプラント4本もしくは2本のバーを装着することのできるシステムは低価格で患者にもメリットがある。
中島先生は得意の動画での説明ですぐに視覚的に理解できるいつもながらの素晴らしい講演内容であった。
今回の無派閥講演は気分的にも楽で笑顔の尽きない講演となり多くの先生が楽しみながら学ぶことができたのではないかと思う。
治療方針
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