予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:診療できる喜び

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2011年 11月 07日 ( 月 ) インプラント症例

診療できる喜び

先週は７日間のうち４日間が講演会と講習会参加という今年一番の忙しさが過ぎ去り、やっと治療に専念できる。講演会や講習会に参加するのは患者さんによりよい治療を提供し、自分も患者さんにも満足してもらうためである。１１月２２日までは何も予定がないのでじっくりと治療に専念できるので本当にうれしい。１１月２２日は昭和大学の補綴科で講演の予定である。本当は講演会は大変なのでしたくないが、これも世のため歯科医師のため。

今日の治療はなかなか面白い内容であり少しハードではあったが充実した一日となった。

インプラントオペは午前と午後の２件。午前中のオペではさっそく先週の日曜日に椎貝先生から教わったT‘S BONEと同じ術式で前歯の抜歯即時埋入を行う。抜歯窩の舌側壁に沿ってファーストドリルから抜歯窩の唇側に変形させてインプラント周囲に骨を作る方法。これはいい！いいね！

部位は右上２番
直径４．１㎜×１０㎜　ボーンレベル　ストローマンインプラントを使用したのでフィクスチャーマウントの目印を見ながらフラップレスでの植立する。ここにさらに林楊春先生の抜歯即時埋入のテクニックの内縁上皮をラウンドバーで傷つけて出血を促す。椎貝・林・ストローマンＢＬの融合。これが本当の臨床だろう。いいとこを組み合わせる。

午後のオペは昨日の三好先生の講演が頭にこびりついているうちにこちらはサージガイドによるガイデッドサージェリー。自分の場合はよほどのことがない限りガイドは使わない方針。まだまだガイドを完全には信用していないからだ。ガイドの誤差は長いインプラントを使えば使うほどドリルの先端はずれる傾向にあるからだ。最後は自分の感覚を頼りにいれる。サージガイドも直径２．２㎜用のファーストドリルだけに使用してあとは安全にピエゾで拡大してリッジエキスパンションで拡大して安全に埋入する。

そうえいば昨日の講演会でもガイドを完全に信じて相当にずれた位置に植立された症例をみた。（インプラント初心者ほどガイドは危ないと思う）自分のインプラントの感覚が養われていない状況でなにも怖いことを経験していないから完全にガイドを信じ込むから大きな失敗となる。自分はその怖さをよく知っているからガイドは信じないでファーストドリルのガイド用。これで十分事足りる。
三好先生とか白鳥先生とかがしゃべるといかにも簡単そうに見えるが大きな間違いである。彼らも失敗を経験して今がある。常に改良していっている。自分のレベル以上の手の届かないことはしないことだと思う。

そんなことを考えながら午後のオペに突入！

右上４，５番の抜歯で右上３番の根尖をかすめるようにしての４番部への遠心傾斜埋入＋上顎洞を避けるようにしての７番部への近心傾斜埋入。そして少しバイコーチカル気味に。これはデンタルコンセプト２１がお得意のグラフトレスコンセプト。しかし、ここに使用するのはくっつかないノーベルのインプラントではなくて骨と確実に結合するストローマンボーンレベルインプラント。これも独自のよいとこだけを組み合わせた方法。さらに途中からはノードリル。

右上４番　直径４．１㎜×１４㎜　ＢＬ　ストローマンインプラント
右上７番　直径４．８㎜×１２㎜　ＢＬ　ストローマンインプラント

左下６番　直径４．１㎜×８㎜　　ＳＰ　ストローマンインプラント
左下７番　直径４．８㎜×８㎜　　ＳＰ　ストローマンインプラント

そのほかいろいろ盛りだくさん。
上顎無歯顎症例６本にインプラントにカスタムジルコニアアバットメントの試適など。や～診療は面白い！

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