年末ぎりぎりで今年の5月に
インプラントを上下8本植立した
症例が完成となった。やはりこのような無歯顎のケースをリハビリテーションしていくのはとても難しいというのが感想だ。自分の歯をすべて失ってそこから元の安定した咬合、審美、をとりもどす。上下の総
義歯のケースと非常に類似するところがありさらに外科の技術も要するわけで,歯科の治療の中で最も難しい
症例の部類に入ると思う。
私が歯科大学を卒業して間もないころに保母先生のもとIDAで見た上下のボーンアンカードブリッジは今思うと理にかなった方法で優れた補綴物ではないかと思う。
インプラントが外科手術をして成功するのが第1の関門とすれば、第2の関門は長期的に
インプラントが
トラブルなく生存することにある。そのためには
インプラントフィクスチャーの上に乗る上部構造が強固で耐久性がありリペアの効くものであり、何よりも清掃性が重要視される。
清掃性とは
インプラント周囲の汚れがきれいに落とせるかどうかを意味するが、清掃性なくしての長期予後は期待できない。このような
症例ではウォーターピックと歯間ブラシなどできれいに汚れを落とすしかない。
そして定期的に上部構造をはずしてクリーニングをする必要性がある。これからもメンテナンスを継続して管理してしっかりと長持ちさせなければいけないと思う。
治療方針
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