今日は私の今年最後の診療となった。(クリニックは30日まで開いています)
自分の中でも最後の力を振り絞って体力と気力を使い切った感じである。今年1年を振り返るとあまりに多くの行事や出来事、があり正直すご〜く疲れた。年前半で思い出すのは震災と父の死だろうか。震災がおこってクリニックの3階にいた私たちは冷静に一番高価な機械が倒れないかを心配し、火の元を消して機械が棚から落ちないように全員で押さえた。その甲斐もありクリニックのダメージはほぼなかった。しかしあとになってテレビの津波の映像をみてクリニックの動かすことはまず無理なぐらいに重い
CT装置やパノラマレントゲンの位置がずれているのに気付いて大変なことになったと感じた。
たまたまこの日に父の看病に病院に祖母、叔母、母が駿河台の日大病院にいっていて帰れなくなり急遽、大渋滞の中、車でむかった。しかし、歩道は交通機関がマヒした影響で見たこともない人だかりと車道は1時間に100メートルしか動かない状況で何度もコンビニのでトイレを借りながら7時間後の翌朝5時に到着したことを鮮明に思い出す。
震災から2カ月後に父が亡くなりその前後に私の講演会も重なり、診療も重くのしかかり、精神的にも限界に達していた。
震災〜葬式が終わってからは、本業も順調となり、何かが変わった。年の前半とは正反対の生活。負のオーラが断ち切れてすべてがプラス思考へと変わる。私が行った講演回数も今年は過去最高で7〜8回だろうか。例年は2回ぐらい。そして海外研修もカナダ、韓国、アメリカ、シンガポールと後半は毎月参加した。他の先生の講演会にも積極的に参加。なにか自分の殻をぶち破った感じである。
秋から日立
CT装置の故障の問題が勃発した。見積もりもなく寝耳に水の240万円もの修理費が突然請求されてきた。交渉しても180万円というからこれはただ事ではない。まるで原発事故を起こし平気で1割電気料金値上げ表明した東電のようだ!そしてこれからも壊れる保証はなにもないとくる。
ひどい会社だ。
CT装置の値段をみなさまはご存じだろうか?2000万円もする装置。これが壊れたらクリニック崩壊である。
これでも一流の国内医療メーカーなのだろうか?
ということで来年の一番の懸念材料は
CTがいつ壊れるかということになる。時限爆弾をかかえての診療になろう。
CT問題と同時に欧州の債務問題、アメリカの国債格下げの影響もあり徐々に影響がでて12月は今年一年で最も少ない新患者数となった。
今年1年が谷からはじまり山をみてまた谷を見るというアルプス登山のような状況であった。再来年9月からはいよいよ消費税8%が現実味を帯び、電気代も上がり、これで景気がよくなるとは思えない。しかし、歯科診療はどんな状況でもあれ続けていく必要性がある。
いつの間にか歯科の世界は高額器具がないと評価されずらい世の中になってきてしまった。
CT装置にCAD/CAM装置、マイクロスコープなどなど
あまりに多い。本来の歯科治療とは何かという原点に戻るべきか?それでも最新を追い続けるべきか?どこまでついていってもゴールがみえない。
最終的には自分のやる気と体力がどこまで持続するかにかかっていると思う。よい仕事をするにはまずは自分の健康管理からということだ。そういうことで年末年始になんとか気力と体力を充電して、来年度は燃え尽き症候群にならないようにしていきたい。
治療方針
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