本日は新しい独自の方法による
インプラント植立をおこなった。上顎洞（サイナス＝蓄膿症が起こる部位）に位置するのが上顎６番や７番目の大臼歯部である。この部位は私の経験で言うと半数以上のケースで骨が足らないことがあり必ずといっていいほど骨を増やす術式を追加しなくてはいけなくなる。
骨は厚みと高さと質という３つの要素から成り立ち上顎６，７番に位置する欠損域では高さと質が不足することが多い。すなわち高さの低くて骨としっかりと食い込む太くてピッチ間隔の短いタイプの
インプラントが有効ということになる。
国内では最も短いものは
バイコンインプラントの５．７�个�ら６�弌�
バイコンの欠点はチタン合金であることから骨との結合が弱い。世界を旅していてさまざまな
インプラントから昨年韓国の
DIO社で手に入れた純チタン製SM-ExtraWide特殊
インプラントをこのようなケースで使用しようと考えていた。
ラインナップは高さ６�个�メインで太さは６�弌■供ィ記弌■鍬个離丱螢─璽轡腑鵑�ありインターナルロック機構がついている。
本日は左上６番のサイナスまでの高さがわずか近心部が4.5�弌�遠心部が２�个埜�みは８�个曚匹△襦�
画像は直径６．５�弌濆發毅境丱汽ぅ困里發里任気泙兇泙淵謄�ニックで一発植立した。初期固定はロックしてしまいそうなぐらい硬かった。
本来ならサイナスリフトをおこなってもいいぐらいのケースである。歯槽骨頂から
インプラント窩の形成をおこなわずに直径４．０�个瞭端譽疋螢襪嚢�をかき集める。残りの薄い骨はピエゾサージェリーを使用しながら丁寧にサイナスメンブレンまでの骨を切り取る。次に三好先生のＫ２キッドでサイナスメンブレンを拳上＋ピエゾによる注水拳上をおこなう。最初に採取した自家骨に人工骨をまぜて填入後にこのダンゴ虫のような
インプラントをねじりこんだ。
最後は縫合２針で終了。時間をかけて３０分ぐらいだろうか。会心のオペ。
この方法が可能であればサイナスリフトはもうやらないだろう。私の長年の経験からもともとある自分の骨が一番強く、人工的に作った骨はもろい傾向にある。そして
インプラント手術の失敗の多くはこのような部位に頻発する。
安全に正確にそして最終的に長持ちする
インプラントの新しい植立法といえるかもしれない。
治療方針
フェイスブック
-- この記事への外部リンク:
