予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック:強度と骨との接触面積でインプラントの持ちが変化

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2012年 03月 28日 ( 水 ) インプラント最新情報

強度と骨との接触面積でインプラントの持ちが変化

今日はアストラテックの営業の方がいらした。直径４．０㎜×６㎜というタイプのインプラントを新たに販売するということだった。昨年から各社で細いタイプ、短いタイプのインプラントが認可されている。バイオホライズンの直径３．０㎜やらインプラテックスから出ているスクリュベントの１ピース直径３．０㎜、アストラからも下顎前歯用に直径３．０㎜がでるようだ。

細いタイプは強度が足りないので折れる危険性を考えながらいれないと大きなミスにつながる。特に２ピースのタイプは折れやすい。直径３．３㎜が純チタンインプラントの最小径として使われているのは強度と構造上の計算から３．３という数字が導かれている。それ以下は危険水域ということ。

１ピースタイプなら３．０㎜までオッケーかな。あとは材質をチタン合金にすればさらに細くして２㎜径のものでも同じ強度にできる。チタン合金は純チタンの１．５倍ほど強度が高いからだ。

細いものは骨との接触面積が極端に少なくなることから回転力を与えると簡単に抜けてしまうことも考慮しないといけない。

ストローマンの直径３．３㎜やザイブの直径３．０㎜でも３５Ｎのトルクをかけて何回かスピンさせた経験があるのでそれよりも弱いトルクの方が無難だろう。

単純にインプラントの表面に凹凸がないと仮定して円柱だとすると骨との接触面積は

直径3.3㎜×8㎜　＝９１㎟
直径3.3㎜×10㎜＝１１２㎟
直径4.1㎜×6㎜＝９０㎟
直径4.1㎜×8㎜＝１１６㎟
直径4.1㎜×10㎜＝１４１㎟
直径4.8㎜×6㎜＝108㎟
直径4.8㎜×8㎜＝138㎟
直径4.8㎜×10㎜＝168㎟
直径6.0㎜×6㎜＝141㎟
直径6.5㎜×6㎜＝150㎟
直径7.0㎜×6㎜＝169㎟

以下のインプラントサイズが同じような表面積であることがわかる

直径6.0㎜×6㎜＝直径4.1㎜×10㎜
直径7.0㎜×6㎜＝直径4.8㎜×10㎜
直径3.3㎜×10㎜＝直径4.1㎜×8㎜
直径3.3㎜×8㎜＝直径4.1㎜×6㎜

夜中にこんな計算してしまったが植立するときのある程度の指標になると思う。※インプラント表面構造が加味されていないこととテーパータイプだとさらに接触面積が少なくなる。

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