本日は秋葉原UDXで大信貿易主催の『zeno star情報講演会』がおこなわれた。メンバーは袖ヶ浦の飯島先生、協和デンタルの木村さん、WIEALAND社のサーシャさん、そして私は今回のセミナーの最後で登壇し、自分の日頃行っている臨床であるメタルフリー治療の実際のことをすなおにお話してきた。単に
ジルコニアを歯科の治療で使うという話では説得力に欠けるものになってしまう。
どのように患者さんにメタルフリーの必要性をお伝えするべきか、
ジルコニアや
e-maxをどのように正しく扱えば
トラブルが発生しないのかについてお話を200名ぎっしりの満員の会場でお話させてもらった。
このブログでも何度も書いてきたが歯科の補綴の分野はアナログからデジタルへと移行期である。口の中の型取りはデジタルスキャナー化し、型取りした型に石膏を流し込む作業模型づくりは光学模型化し、ハンドメイドですべての修復物を製作していた部分は
CAD/CAMで製作するように変わってきている。
この変革にどれだけの歯科医院がついてこれるのだろうか?設備投資してすべての器具を導入できる歯科医院はごくわずかである。そこで部分的にデジタル化していこうとする考えから最も簡単にできるのは最終ステップの補綴修復物のところだけを外注
技工でデジタル化することである。
歯科医院側は
技工料を払うだけで済む。そのしわ寄せは
技工士側に大きくのしかかり、
技工所の生命線となっている。
技工業界は非常に厳しい状況ではあるがこのふるいに残った
技工所が将来国内の
技工を独占し逆の立場になると予想している。
歯科は材料学であることから今現在の時点では今回のZENO STARという
ジルコニア補綴物は臼歯部においてリードしている。
しかし、数年もしくは数か月で他社が同じものを開発、登場してくることが予想される。残念ながら製品というのはそんなものだ。国内のテレビ製造のシャープやソニー、パナソニックが昔は世界をリードしてきたがいまは大赤字であり、韓国のサムスン電子などが売れている時代である。
私の臨床もその繰り返しなので毎年修復材料の材質が少しずつ変わってきている。そのデータの報告はあす以降のブログで発表するつもりである
治療方針
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