先月から連続で
インプラント手術時に使う
ガイドの設計やオペをおこなってきたがいろいろな問題がある。やはり、
ガイドは名の通りあくまで羅針盤であり、羅針盤を見ながら最終的な航路を決めるのは自分自身で最後は自分の目でしっかりと見極めて
インプラントを植立するべきだろう。羅針盤も壊れる可能性があるからだ。
ストローマンガイドの問題としては設計時点でもっとも肝になるリファレンスピンがうまく検出出来ないという問題がある。すでに2
症例で問題がでている。これが検出されないと手動でリファレンスピンを重ねあわせしていくしなかいのでずれる可能性が高くなる。ソフト上で表示されている骨の薄い部分は不鮮明なので埋入深度が不正確になる可能性がある。そしてソフトのデータをGonyXという機械に載せて
ガイドスリーブを埋め込むなどほとんどが手動であることから誤差が生じやすい。
そして
ガイドの精度に関してもやはり
技工所による製作のフィットにばらつきがありこれを信用してすべての
インプラントを入れるのには問題がある。
ガイドを歯牙にフィットさせたとしても
ガイドキーに力を入れる方向に
ガイドが浮き上がり埋入位置が変わることも問題である。
ガイドが邪魔をしてドリル周囲の注水量が減りヒーティングを起こす可能性も高くなる。
また、せっかく
ガイドを製作しても臼歯部の埋入では開口量が少なくて
ガイドキーと
ガイド用ドリルがドリルスリーブに入らない現象も2ケースでている。
結論からいうとファーストドリルの羅針盤として
ガイドを使う方法が最も安全で正確で誤差が少ないことになる。使用部位は開口量のある方限定でほとんどが審美領域となる。単なる方向をしかも1本目のドリルに限定して使う。埋入深度は自分でコントロールする。残りのセカンド、サードドリルは目で骨の位置を確認しながらファーストドリルの方向と同じ方向に形成を加えていく。その途中段階で骨の拡大であったりソケットリフトであったりを追加すればいい。そうすれば多少の誤差はすべてカバーしながら正確に植立できるだろう。
治療方針
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